本文
健康福祉常任委員会が県内調査を実施します(令和7年4月25日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として、保健・医療・福祉の総合調整について、保健医療対策の充実について、県立病院の充実について調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
2 調査期日
令和7年4月25日(金曜日)
3 調査項目
(1)群馬県こころの健康センター(前橋市)
群馬県こころの健康センターは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」で定める「精神保健福祉センター」及び「精神科救急情報センター」としての事業を行っています。
「精神保健福祉センター」としては、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談や指導、知識の普及を図ることを目的に、電話・メール・面接相談など相談及び各種支援事業、普及開発及び人材育成事業、精神保健福祉手帳制度など精神保健福祉に係る事業を行っています。また、総合的にこころの健康対策を行っており、「依存症相談拠点」、「ひきこもり支援センター」、「自殺対策推進センター」の3つの併設機能があります。
「精神科救急情報センター」としては、平成13年度にこころの健康センター内に設置され、平成16年1月には全国に先駆け、県内の精神科3次救急を一元的に対応するための組織とされました。3次救急として精神障害により生命的危機がある、自傷・他害のおそれのある状態の方への対応を行っており、保護された警察署や検察官・刑務所等矯正施設の長などからの通報を365日・24時間対応で受け付け、措置診察を実施して、医療が必要な場合に入院・通院治療等につなげています。
ついては、保健・医療・福祉の総合調整、保健医療対策の充実の観点から、群馬県こころの健康センターの調査を行います。
(2)群馬県立精神医療センター(伊勢崎市)
群馬県立精神医療センターは、昭和33年に県立高崎療養所として開設され、以後、昭和40年に県立高崎病院に改称、昭和45年に現在地へ移転し県立佐波病院として発足、平成9年に県立精神医療センターと改称し、現在に至っています。
群馬県では、精神科救急情報センター(こころの健康センター内)を中心に、警察及び県内精神科病院等の連携・協力による「精神科3次救急システム」が整備されており、当該センターはその基幹病院として、通報等による救急全体の約6割の入院受入れを行っています。また、平成15年に全国に先駆け「精神科救急専門病棟」を導入し、現在2病棟85床を整備、重症治療・リハビリ・思春期対応等の病棟機能と連携し、多職種によるチーム医療を展開し、入院治療から退院・地域移行支援、退院後の地域ケアまで一貫した医療モデルを構築しています。さらに、「司法精神医療」として検察庁・裁判所や保護観察所等と連携し、司法鑑定の中核機関及び医療観察法に基づく入院・通院医療機関としての役割を果たしています。
当該センターの取組は、精神医療分野に留まらず、医療現場と行政・司法等の関係機関とが一体となった社会の安全・安心と人権を守るための先進的な取組であり、「群馬モデル」として発信されています。
ついては、保健医療対策の充実、県立病院の充実の観点から、県立精神医療センターの調査を行います。
4 出席委員等
委員長:秋山 健太郎、副委員長:須永 聡
委員:井田 泉、委員:加賀谷 富士子、委員:森 昌彦、委員:入内島 道隆、委員:粟野 好映、委員:大沢 綾子、委員:中島 豪
*その他、執行部の関係者が同行し、議会担当書記が随行します。
5 その他
調査報告は県議会ホームページ及び議会時報に掲載します。