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健康福祉常任委員会が県外調査を実施します(令和7年7月23日~25日)
1 調査目的
下記事項について県外調査を実施し、今後の委員会活動の参考とします。
- 少子化対策・青少年健全育成の推進について
- 保健・医療・福祉の総合調整について
- 保健医療対策の充実について
2 調査期日
令和7年7月23日(水曜日)~25日(金曜日)
3 調査項目
(1)福井県庁(福井県福井市)
福井県では、子育て支援を地域の強みとして位置づけ、「ふく育県」というブランドを立ち上げています。「在宅育児家庭への手当支給」や「ふく育タクシー」などの特徴的な取組がみられます。また、子育て世帯への支援策を統合し、県内外に向けて積極的な情報発信を行っており、テレビCMやSNS広告を通じた、子育て環境の魅力を伝える取組も特徴的です。
また、幼児期(保育所・幼稚園・認定こども園)と児童期(小学校)の教育が一体的に関わる仕組みの実現に向け、子どもの学びをつなぐものとして、架け橋期スタートカリキュラムを含む幼小接続カリキュラムを県下すべての小学校で実践しています。
ついては、子どもの学びを含めた先進的な子育て支援の取組の調査を行います。
(2)石川県老人福祉施設協議会(石川県金沢市)
(3)独立行政法人国立病院機構 金沢医療センター(石川県金沢市)
令和6年1月1日16時10分、能登半島地震の発生により、石川県を中心に大きな被害が生じました。
災害時は、医療期間や福祉施設等の関係機関が連携し、人的及び物的支援、被災者や被災施設入所者の広域的受入など、様々な対応がとられました。
ついては、災害対応の参考とするため、石川県老人福祉施設協議会において、高齢者施設の視点から、高齢者の避難、医療と福祉の連携等の介護現場の対応など被災施設及び支援施設双方の状況を調査するとともに、独立行政法人国立病院機構 金沢医療センターにおいては、医療機関の視点から、被災地からの患者等受入れや災害派遣医療チーム(DMAT)等支援チームとの連携状況を調査します。
(4)学校法人 金沢医科大学(石川県河北郡内灘町)
金沢医科大学(眼科学講座)では、世界的に活躍される佐々木洋教授を中心とした熱心なスタッフにより臨床、教育、研究を行っており、特に紫外線による眼障害については国内外で多くの疫学調査を行い、多くの新知見を見出しています。
眼は想像以上に多くの紫外線を浴びており、長年にわたると白内障、翼状片、瞼裂斑などの病気を発症しやすくなると考えられます。また、子どもは屋外で過ごす時間が多く、日常的に相当量の紫外線を浴びています。
ついては、保健医療対策の参考とするため、子どもの教育現場に求められる眼の紫外線対策等について調査します。
(5)富山大学和漢医薬学総合研究所(富山県富山市)
富山大学和漢医薬学研究所では、現代の先端科学技術を駆使して、和漢薬をはじめとする伝統医学や伝統薬物を科学的に研究し、東洋医薬学と西洋医薬学の融合を図り、新しい医薬学体系の構築と自然環境の保全を含めた全人的医療の確立に貢献することを使命として研究を推進しています。
世界的に問題になっている高齢化の進行、多因子性疾患の増加及び天然資源の枯渇を鑑み、高齢者疾患対策研究、代謝・免疫疾患対策研究、未病医療・創薬研究及び資源開発研究を重点研究プロジェクトとして推進し、その成果を社会実装することを目指しています。また、これらの目標を達成するため研究開発部門の5分野(資源開発、病態制御、複雑系解析、未病、国際共同研究)が連携し、臨床研究への橋渡しを目指した基礎研究や新規メカニズムに基づく創薬基盤の構築を目指した研究を行っています。
ついては、保健医療対策の参考とするため、当該研究所で研究されている重点研究プロジェクトを中心に調査を行います。
4 出席委員
委員長:牛木 義、副委員長:今井 俊哉
委員:久保田 順一郎、委員:大和 勲、委員:金沢 充隆、委員:鈴木 敦子、委員:鈴木 数成、委員:大沢 綾子
5 その他
調査報告は県議会ホームページ及び議会時報に掲載します。