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文教警察常任委員会が県外調査を実施します(令和7年7月29日~31日)
1 調査目的
文教警察常任委員会所管事項より、「教育体制の確立について」「社会教育の推進について」「警察体制の確立について」「災害救助対策について」を調査し、今後の本県施策の進展に役立てます。
2 調査期日
令和7年7月29日(火曜日)~31日(木曜日)
3 調査項目
(1)警視庁本部(東京都千代田区)
警視庁は、首都直下地震や風水害、火山噴火、大規模事故など多様な災害に備え、「警視庁大規模災害対策推進プラン」を策定・改定し、災害対応力の強化に取り組んでいます。
平時には、関係機関との連携強化、情報収集・発信体制の整備、職員の訓練や装備資機材の充実、災害に強い施設・インフラの整備、代替施設の準備、食糧・水などの備蓄強化を推進するとともに、地域防災力向上のため、幅広い世代への防災意識の普及などにも力を入れ、災害に強い首都東京の実現に向けて取り組みを続けています。
また、災害発生時には、ICTやドローン、多目的ロボット、映像解析などの先端技術を活用することにより、災害現場の情報収集や救助活動の効率化・高度化を目指しています。
ついては、警視庁本部を訪問し、自然災害や大規模事故などの大規模災害への備えや対応について調査を行います。
(2)沖縄科学技術大学院大学(沖縄県国頭郡恩納村)
沖縄科学技術大学院大学では、50以上の国々から研究者が集まり、科学の新たなフロンティアを開拓するため、分野の垣根を越えた研究を行うとともに、新世代の科学を率いるリーダーを育成するための取組を行っています。
また、沖縄の地域社会に貢献するための教育活動として、小中学生や高校生を対象とした科学普及活動を通して、科学について、また科学がどのようなことに役立つのかを伝える活動を積極的に行っており、沖縄県内の学校における出前授業のほか、地元恩納村の小中学生が科学を体験する取組(こどもかがく教室、ジュニア・サイエンス・プログラム)や、恩納村立うんな中学校におけるサイエンスクラブの立ち上げ、高校生を対象としたサイエンスワークショップなどの取組を行っています。
ついては、沖縄科学技術大学院大学を訪問し、沖縄県内の小中学校や高等学校と連携した教育アウトリーチプログラムや活動内容について調査を行います。
(3)沖縄県立図書館(沖縄県那覇市)
沖縄県立図書館は、施設の老朽化や資料保存のための空間の不足等が問題となったことや、近年の高度情報化や社会の変化により、利用者が図書館に求める機能が多様化・専門化するなど、果たすべき役割や機能を見直す必要が生じたため、2018年12月に現在の場所に移転し、リニューアルオープンしました。
リニューアル後の沖縄県立図書館は、モノレール駅と直結したアクセスのよい複合施設「カフーナ旭橋A街区」の3階から5階に所在している。各階に特色を持たせ、設備や排架している本も異なっており、旧館と比較して、延べ面積は2倍、収蔵能力は3倍、座席数も2倍となり、ゆったりと読書や調査・研究を行うことができるようになっています。
さらに、2023年には図書館システムを刷新し、オンライン(非来館)で利用者登録ができる機能を実装したほか、自主学習やビジネスで利用可能な座席をWebから予約できる機能や、Web書棚、蔵書探索AIなど新たなサービスや機能により、バックヤード業務の効率化や利用者の利便性向上を図っています。
ついては、沖縄県立図書館を訪問し、同館の移転・リニューアルオープンまでの取組や、新たな図書館の姿を模索する取組などについて調査を行います。
(4)沖縄県教育委員会(沖縄県立真和志高等学校)(沖縄県那覇市)
沖縄県教育委員会では、沖縄県特別支援教育推進計画の中で、共生社会の実現に向け、インクルーシブ教育システムの理念が重要であり、可能な限り同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、自立と社会参加を見据え、一人一人の教育的ニーズに応じて最も的確に応える指導を提供できるよう、多様で柔軟な仕組みを整備していく必要があると述べています。
このような中、令和3年4月から、インクルーシブ教育システムの構築に向け、県立真和志高等学校内に県立特別支援学校高等部分教室(ゆい教室)設置し、障害のある生徒と障害のない生徒が共に学ぶ仕組みと、一人一人の教育的ニーズに応じた学びを保障するため調査研究(モデル事業)を行っています。
ついては、沖縄県教育委員会(沖縄県立真和志高等学校)を訪問し、沖縄県におけるインクルーシブ教育システム構築の取組やモデル事業の状況、ゆい教室の教育実践(交流及び共同学習)の具体的な取組や成果、課題などについて調査を行います。
4 出席委員
委員長:松本 基志、副委員長:入内島 道隆
委員:星野 寛、委員:金子 渡、委員:伊藤 清、委員:加賀谷 富士子、委員:秋山 健太郎、委員:松本 隆志、委員:清水 大樹
5 その他
調査報告は県議会ホームページ及び議会時報に掲載します。