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「ヤード」対策等に関する特別委員会が県外調査を実施します(令和7年9月8日~10日)
1 調査目的
閉会中の委員会活動として下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。
(1)「ヤード」対策に関すること
(2)再生可能エネルギー・グリーンイノベーションに関すること
2 調査期日
令和7年9月8日(月曜日)~10日(水曜日)
3 調査項目
(1)福島県生活環境部産業廃棄物課(福島県福島市)
近年、プラスチックや使用済み金属などの再生資源を集めて保管する屋外事業場「ヤード」に関して、再生資源物の高積みなどの不適切な保管による崩落の危険や火災の発生、保管物の破砕・切断等に伴う騒音・振動、悪臭等による生活環境の保全上の支障が懸念されています。そこで群馬県では、県民の不安、危機感にも配慮しながら、条例制定に向け検討を進めています。
福島県では、福島県特定再生資源物の屋外保管の適正化に関する条例、いわゆる「ヤード」条例を制定し、これまで規制の対象とならなかった、再生利用を目的とした金属やプラスチックなどの屋外保管に関し、保管基準を定め必要な規制を行っています。
ついては、「ヤード」対策に関する福島県の取組内容について調査を行います。
(2)エイブルエナジー合同会社福島いわきバイオマス発電所(福島県いわき市)
福島県では、福島県再生可能エネルギー推進ビジョンを策定し2040年を目処に福島県内エネルギー需要の100%以上に相当するエネルギーを再生可能エネルギーから生み出すという目標を掲げて施策を進めています。
福島いわきバイオマス発電所は、木質ペレットを燃料として燃やし、その熱で蒸気タービンを回して発電しており、木質専焼バイオマス発電所としては国内最大級の規模であり、脱炭素化への貢献と安定供給の責務を果たしています。
ついては、本県の再生可能エネルギーの参考とするため、取組内容について調査を行います。
(3)福島水素エネルギー研究フィールド(福島県双葉郡浪江町)
利用時にCO2を排出しない水素は、環境に優しい次世代エネルギーとして注目が高まっています。
福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R:Fukushima Hydrogen Energy Research Field)は、水素社会実現への第一歩として2020年3月に稼働が開始された、世界最大級の水素製造システムを備える施設で、再生可能エネルギーである太陽光発電を使用して水素を大量に製造する実証プロジェクトが進められています。
ついては、再生可能エネルギー・グリーンイノベーションの参考とするため、取組内容について調査を行います。
(4)大熊町ゼロカーボン推進課(福島県双葉郡大熊町)
大熊町は、再生可能エネルギーで新しい町を創る、エネルギーや経済が地域内で巡る、それらで得たものをベースとして持続可能なふるさと大熊を将来世代へ贈る、そうした経済の好循環を促し復興まちづくりを進めています。
中でも、大熊町が整備する公共施設等を、自前の送電線で結び、太陽光で発電した電気を送る、次世代送配電網(スマートグリッド)を基盤としたスマートコミュニティ事業を、大熊るるるん電力株式会社とともに推進しています。
ついては、再生可能エネルギー・グリーンイノベーションの参考とするため、取組内容について調査を行います。
4 出席委員
委員長:星野寛、副委員長:斉藤優
委員:安孫子哲、委員:藥丸潔、委員:川野辺達也、委員:本郷高明、委員:井田泰彦、委員:森昌彦、委員:矢野英司、委員:鈴木数成、委員:松本隆志、委員:大沢綾子
5 その他
調査報告は県議会ホームページ及び議会時報に掲載します。