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議第10号議案(令和7年)

農業農村整備事業の推進についての意見書

 農業・農村は、安全で安定的な食料を供給する役割のほか、国土の保全、水源かん養、美 しい景観形成や文化の伝承などの多面的機能を有しており、持続的な農業活動を通じて、地 域住民だけでなく県民全体がその恩恵を受けている。
 しかし、農業・農村を取り巻く環境は、農業者の減少や高齢化、後継者不足に加え、生産 コストの上昇、農業施設の老朽化、さらには頻発・激甚化する自然災害など、大きく変化している。これらの課題は、我が国の食料安全保障の観点からも早急な対応が求められる。
 このような中、意欲ある担い手の経営基盤を強化し、競争力を高めるため、群馬県では生産性の高い農地を確保する農業生産基盤整備を重点的に取り組むとともに、防災・減災に資する取組も推進しており、地域からは農業農村整備事業の計画的かつ着実な推進が期待さ れている。
 しかしながら、国庫補助事業における国からの予算配分は、「前年度補正予算」と「当該年度当初予算」を合わせても、地域要望額に対して十分な配分となっていないことから、 計画的な事業執行に支障を来していると地域から切実な声が届いている。
 よって、本県議会では、このような状況を踏まえ、魅力ある産業として発展し続ける力強 い農業と、県民の暮らしを支える活力ある農村の実現に向けて、国に対して、下記の事項について強く求める。

                         記

  農業農村整備事業の計画的な事業推進を可能とし、地域要望に応えられるよう必要な 令和7年度補正予算及び令和8年度当初予算を確保すること。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 令和7年10月9日

群馬県議会議長 井下 泰伸


衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
農林水産 あて