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環境農林常任委員会(令和7年10月9日)
環境農林常任委員会委員長報告
委員長 亀山 貴史
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、まず、第128号議案「令和7年度群馬県一般会計補正予算」に関して、環境森林部関係では、県立赤城公園プロモーションにおけるインフルエンサーを起用したSNS広告に関し、予算の内容及び事業の狙いについて質疑されました。続いて、農政部関係では、農畜産物等国際見本市出展支援に関し、支援対象業者や出展経費について質されたほか、水田農業緊急対策に関し、イネカメムシの被害状況や、農作業の代行などを行う「農業支援サービス事業体」への支援について質疑されました。
以上の議論を経て採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
続いて、「農業農村整備事業の推進についての意見書」の発議についてでありますが、群馬県では生産性の高い農地を確保する農業生産基盤整備を重点的に取り組むとともに、防災・減災に資する取組も推進しており、地域からは農業農村整備事業の計画的かつ着実な推進が期待されております。しかしながら、国庫補助事業における国からの予算配分は、「前年度補正予算」と「当該年度当初予算」を合わせても、地域要望額に対して十分な配分となっていないことから、計画的な事業執行に支障を来していると地域から切実な声が届いております。よって、国においては、農業農村整備事業の計画的な事業推進を可能とし、地域要望に応えられるよう必要な令和7年度補正予算及び令和8年度当初予算を確保することを強く要望するものであり、採決の結果、全会一致をもって、本委員会から発議することに決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、環境森林部関係では、
- ツキノワグマの指定管理鳥獣化に伴う県の対応について
- 合併処理浄化槽の長寿命化や更新について
- ぐんま森林・林業イノベーションプラットフォームを構築するねらいについて
- 鳥獣捕獲の担い手確保に繋げることを目的とした高校特別授業について
- 館林市内における廃棄物等の不適正保管について
- 群馬県森林・林業基本計画2021ー2030の中間見直しについて
- 住宅等における木材活用施策について
- 県立榛名公園の今後のあり方について
次に、農政部関係では、
- 家畜防疫対策におけるレンダリング装置の活用や殺処分範囲の見直しについて
- 館林市野辺地区のほ場整備について
- 農山漁村地域整備交付金の返還について
- ツキノワグマによる農林業被害の実態等について
- 農作物への猛暑の影響と対策について
- 最低賃金の引上げに伴う農業への影響や支援策について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。
