本文
環境農林常任委員会(令和7年12月12日)
環境農林常任委員会委員長報告
委員長 亀山 貴史
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、まず、第160号議案「令和7年度群馬県一般会計補正予算」に関して、赤城ビジターセンターの整備に係る進捗状況とオープンの遅れによる影響について質疑されました。次に、第169号議案「群馬県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」に関して、農地のうち中間管理事業に係る権限移譲の方針と対応状況について質疑されました。次に、第182号議案「指定管理者の指定について」に関して、「おうらの森」への応募状況、指定管理者が同一となることの利点について質疑されました。
以上の議論を経て採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。なお、第24号「地域産業の活性化等に資する住宅・非住宅建築支援についての請願」に関しては、附帯決議として、「ぐんまゼロ宣言住宅促進事業」を補完する県産木材振興に資する補助金制度の創設を検討することが提案され、全会一致をもって委員会として決議することに決定いたしました。続いて、「A重油に対する燃料油価格定額引下げ措置の継続を求める意見書」の発議についてでありますが、世界的なインフレや資材高騰で農業経営は深刻な危機に直面しています。このような中、国は燃料油価格引下げ措置を実施し、この措置の対象には重油が含まれております。その中でもA重油は農業生産に不可欠な存在です。しかし、国の暫定税率廃止により当該措置は終了予定であり、また、重油には暫定税率が適用されておりません。そのため、重油の購入価格が実質的に上昇し、燃料コストの増加として農家の経営に打撃を与えることになります。よって、国に対して、地域農業や食料供給への影響を避けるため、A重油への補助金の継続を強く要望するものであり、採決の結果、全会一致をもって、本委員会から発議することに決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、環境森林部関係では、
- 県産木材の利用拡大について
- 「ぐんま緑の県民税」の使途について
- クビアカツヤカミキリ対策の現状について
- 林業試験場がJAS登録試験業者になることの効果について
- 林業従事者の確保・育成の実施状況について
- ぐんまネイチャーポジティブ戦略の目標に対する現状と実現性について
- 野焼きによる病害虫駆除について
- 狩猟免許取得チームの概要について
次に、農政部関係では、
- 特定家畜伝染病発生時の移動式レンダリング装置の活用について
- 豚熱の発生原因の究明について
- 燃料価格の高騰対策について
- 営農型太陽光発電の推進について
- 捕獲されたクマの生態調査について
- 農業技術センターにおける品種育成の取組と今後の方向について
- 乳牛の改良に向けた県の取組について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。
