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スポーツ・文化に関する特別委員会(令和8年3月13日)

 スポーツは生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上で不可欠なものであり、文化は創造的な営みにより、人々に楽しさ、感動、安らぎと生きる喜びをもたらすものである。また、両者はともに、郷土への誇りと愛着を深めるとともに、心豊かな活力ある地域社会の実現や本県の発展に大きく寄与するものである。
 群馬県では昭和53年に「スポーツ県群馬」を宣言して、昭和58年開催の「第38回国民体育大会(あかぎ国体)」を成功させた。そして、平成25年には2巡目国体(国スポ)開催を見据えて「群馬県スポーツ振興条例」を議員発議により制定し、本県スポーツ及び競技力向上対策を計画的に推進するよう、県議会として県当局に対して提言をしてきた。
 文化面においては、昭和56年に「文化県群馬」を宣言し、その精神を引き継ぎながら平成24年に「群馬県文化基本条例」、令和5年には「「群馬パーセントフォーアート」推進条例」を制定し、我が県が誇る文化、芸術の振興や新たな価値の創造に努めている。
 人口減少・少子高齢化等による社会環境の不安定化や国内における経済状況の先行きが不透明の中、部活動の地域展開、開催を3年後に控える中で昨年の成績を踏まえた上での「湯けむり国スポぐんま」総合優勝に向けた競技力向上、「湯けむり全スポぐんま」におけるパラスポーツ競技の円滑な実施と理解促進、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録推進を始めとした観光振興及び情報発信、伝統文化の継承・支援、多文化共生など、様々な課題を把握・分析して解決に導くため、各々の目標達成に向けた施策推進やそのための財政措置が求められる。
 県当局におかれては、これらを踏まえた上で次の事項に留意し、本県におけるスポーツ・文化に対する施策の充実と必要な財政措置を強く要望する。

  1. スポーツの推進に関すること(部活動の地域移行含む)
    (1)県内にはスポーツの盛んな大学もあることから、地域連携をコーディネートするキーとなる人材を探すとともに、県内大学の学生の積極的な活用も検討すること。
    (2)市町村によって部活動の地域展開の進み具合に大きな違いが出ないよう、進捗状況をしっかり把握し、実情に合わせた支援を行っていくこと。
    (3)スポーツ施設の利用時間の延長や利用期間の拡大について、競技団体の意見を踏まえ、施設管理者等と相談の上検討すること。
    (4)部活動の地域移行(地域展開)を進めるに当たっては、保護者の理解と協力が不可欠であることか、PTA等の保護者団体との連携を図り、活動内容や費用負担、安全管理等について十分な情報共有を行いながら、地域全体で子どもたちにとってより良いスポーツ活動を支える体制づくりを進めること。
  2. 湯けむり国スポ・全スポぐんまに関すること
    ​<開催準備>
    (1)湯けむり全スポぐんまの関係者から、審判や役員の養成やボランティアの確保が心配との声があるため、県パラスポーツ協会などの関係機関と連携して、早めに準備を進めること。
    (2)選手団の輸送にあたり、福祉車両(リフト付きバス、タクシー等)が不足することがないよう事前準備を着実に進めること。
    (3)機運醸成のため、他県等の事例を参考にするなど、効果的な広報を実施すること。
    (4)各競技の運営に不安のある市町村も多いため、市町村の相談には親身に対応し助言するなど、十分な支援を行うこと。
    <競技力向上>
    (1)適正な教職員配置について、各競技団体、教育委員会と密に情報共有を図るとともに、教職員特別選考枠の拡充について検討すること。
    (2)強化拠点について、各競技団体と十分協議し検討すること。
    ​<選手及び指導者の本県への定着>
    (1)本県で育成した選手の流出を防ぐため、競技種目の特性や運営方法に合わせた制度設計を行い、より良い環境を整備するための施策を講じること。
    (2)活躍した選手が、指導者や競技団体の関係者として本県に貢献してもらえる体制を構築すること。
    (3)指導者が活動しやすい制度を設計し構築すること。
    ​(4)群馬県アスリート就職支援事業「アスリート・ジョブサポートぐんま」において、企業支援金を予算化すること。
    <情報共有>
    (1)計画に位置付けて推進していくような重要な事項については、各競技団体における議論の内容を踏まえて、事前に議会側にも情報共有をすること。
    <その他>
    (1)本県の開催基本構想に掲げた「総合優勝」を果たすため、冬季大会の開催を前向きに検討すること。
    (2)経済波及効果についても研究すること。
  3. 伝統文化の継承・支援に関すること
    (1)群馬県民会館の建物を解体するか、文化価値があるものとして残すか、県民や有識者の意見をよく聞きながら、新たな文化拠点整備の構想を検討すること。
    (2)地域の伝統文化の担い手不足や高齢化等により、地域住民だけで伝統文化を継承していくことが難しい状況のため、若者向けに地域の魅力を発信するなど、大学との連携を拡大していくことを検討すること。
    (3)「温泉文化」が令和7年度におけるユネスコ無形文化遺産の国内候補に決定された。2030年登録に向けて、十分な施策と予算を検討すること。
    ​(4)令和8年県民芸術祭50周年成功に向けた機運醸成及び次世代につなぐ工夫を凝らした各種イベント行事を実施すること。
  4. 観光振興・情報発信に関すること
    (1)「温泉文化ユネスコ無形文化遺産」2030年国内候補決定と「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」を連携させて施策展開すること。
    (2)国土交通省が創設した庭園間交流連携促進計画登録制度(ガーデンツーリズム登録制度)において登録された「季節の花でつながる北関東花回廊」(北関東フラワーパークライン協議会)について、県内の観光スポットとつなぎあわせ、県内周遊や長期滞在に取り組むこと。
    ​(3)インバウンド誘客のため、外資系のラグジュアリーホテルの誘致を検討すること。
  5. 多文化共生に関すること
    (1)伊勢崎市に設置された夜間中学校(みらい共創中学校)は、県内1例目として大変意義あるものである。群馬県には多くの外国籍の方が生活していてニーズもあるため、県内2例目を念頭に、生徒数の推移を注視し、定員の考え方を検討しておくこと。
    (2)外国人支援団体によるネットワークづくりの支援を行うこと。
    (3)多文化共生の課題を解決する県庁内組織体であるワーキンググループの設置及び課題解決のための取組を推進すること。

以上、提言する。

 令和8年3月13日

群馬県議会スポーツ・文化に関する特別委員会

 群馬県知事 山本 一太 様
​ 群馬県教育委員会教育長 平田 郁美 様


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