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協働による地域づくり(令和6年度掲載事例)

更新日:2024年5月17日 印刷ページ表示

​県では、NPOやボランティア団体、企業、教育機関、地縁組織など、地域に関わる様々な主体が地域課題の解決に積極的に関わっていく社会を目指し、平成31年3月に「協働による地域づくりに関する指針」を定めました。

協働について具体的に知っていただくため、県内の協働事例等を紹介します(令和7年3月現在の情報です)。

「協働による地域づくり」については、NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ<外部リンク>でも紹介しています。

  1. 『株式会社CATENAS​』と企業、学生の協働
  2. 『株式会社ジンズ』JINSPARKの運営​​
  3. NPO法人マチイロ 「シキシマエキマエピクニック2024」から見えた協働のカタチ​
  4. クミ化成株式会社 関東工場 地元渋川市内での社会貢献活動
  5. 洗濯工房ココアの制服ばんく

(1)株式会社CATENAS コミュニティサロンGITYの運営

NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ記事 株式会社CATENAS コミュニティサロンGITYの運営<外部リンク>

協働の内容

IT格差、少子高齢化、若者の都市流出など地域課題は多様化する一方です。

若者が都心部に出ていったまま群馬に帰ってこないのは、魅力的な場がないからだ、ということに株式会社CATENAS代表の神保さんは気づき、故郷群馬でコミュニティサロンGITYを運営することを思いつきました。

コミュニティサロンGITYとは

  • 新たなビジネス、サービス開発、学生の起業を応援する場
  • 学生、企業、地域の団体など様々な人が関わり、学びや成長を得ることのできる場
  • 学生の採用活動の場
  • 学生の登録、利用は無料
  • 学生の使いやすい時間帯を考え、365日24時間営業している

学生のプロジェクト支援の例

  • クルマエビ養殖プロジェクト(水槽の水質管理システムを学生が担当)
  • 子ども食堂運営 「子ども食堂るりあるく」(株式会社CATENASが物件を提供)
  • 建築事務所と群馬大学生による空間デザイン共同プロジェクト

実施主体

株式会社CATENAS

(ホームページ)株式会社CATENAS​<外部リンク>

(代表)神保 良弘

(所在地)前橋市千代田町2丁目2-11 GSレジデンス2階

(会社概要)教育事業・サービス開発事業・コンサルティング事業・コミュニティサロン事業

GITY登録企業、学生

協働における役割

株式会社CATENAS

  • 学生と企業の出会いの機会を創出
  • デジタル人財として学生を育成
  • 新たなビジネス、サービス開発、学生の起業を応援
  • 学生の採用活動の場を提供

GITY登録企業

  • GITYエントリー時の学生の面接を協力
  • 学生参加の特別講演会で、講師を担当
  • 学生と企業の交流会において、将来的な学生採用の機会を創出

GITY登録学生

  • デジタル化のアイディアを提供(GITY利用状況の統計、デジタルカメルによる24時間監視システム、企画した事業のアイディアの一覧をアプリとして開発など)
  • 起業のアイディアのプロジェクト発表会を主催

協働したことの相乗効果

  • GITYに集まった学生、企業のメンバーで新たなプロジェクトが生まれる
  • 社会課題解決のための事業企画、アイディアに若者の視点を活かすことができる
  • 学生の学び、プロジェクトを形にし、実現することで成長を促す
  • デジタル人財、プロジェクトで経験を積んだ人材が今度は学生をアドバイスする立場になるという循環が生まれる
  • ITを強みとした地域で自立できるコミュニティ創生が可能になる
GITYの画像1

(2)『株式会社ジンズ』JINSPARKの運営​​

NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ記事 株式会社ジンズ JINSPARK<外部リンク>

協働の内容

JINSPARKは株式会社ジンズの川原町開業20周年を機に、2018年に新たに造営された場所です。商品販売だけでなく、地域の交流の場となることをコンセプトにプロジェクトが開始しました。

焼き立ての美味しいパンと飲み物を頂くことができるカフェスペースも併設しています。

JINSPARKとは

  • 買い物に来た親子が立ち寄り、ゆっくり過ごせるような場所
  • 地域の人々が気軽に集まり、イベントを開催できるような場所
  • イベントを通して、アーティストと参加者が交流できるような場所

実施主体

株式会社ジンズホールディングス JINS HOLDINGS Inc.

(ホームページ)株式会社ジンズホールディングス<外部リンク>

(代表者代表取締役CEO)田中 仁

(所在地)

東京本社
東京都千代田区神田錦町三丁目1番地 安田シーケンスタワー

前橋本社
前橋市川原町二丁目26番地4

(設立)1988年7月

(会社概要)下記事業を営む子会社等の事業活動の支配及び管理

  • アイウエアの企画、製造、販売及び輸出入 ウェアラブル端末およびそれらの関連商品の企画、開発、製造、加工、販売、賃貸、保守および輸出入 医薬品、およびそれらの関連商品の販売および輸出入

市民活動団体、地域住民、大学生、企業など

JINSPARKで開催されたイベント等の事例

【PLAY! SUMMER!】週末自由研究​

  • 協力:パルシステム、群馬県青少年会館と登録団体、共愛学園前橋国際大学
  • 開催日:2024年8月4日、17日、18日、22日、24日

「ぼうけんのおともだち大作戦!」

  • 主催:病気のこどものためのあそびブランド「POCO!」
  • 協力:JINSPARK、共愛学園前橋国際大学短期大学部
  • 開催日:2024年10月27日

「だれでもダンスフェスティバルin JINS PARK」

  • 主催:NPO法人バレエノア
  • 協力:JINSPARK、共愛学園前橋国際大学短期大学部
  • 開催日:2024年11月24日

ともくらこども食堂

  • 主催:NPO法人共にくらす
  • 協力:JINSPARK、共愛学園前橋国際大学短期大学部
  • 開催日:2025年1月18日、2月15日、3月15日

協働における役割

株式会社ジンズ

  • 期間限定でJINSPARK利用の一般公募を行い、敷地内でのマルシェ、ワークショップ開催、作品展示、イベントなどの開催機会、場所を提供
  • アーティストを招いた参加型ワークショップの企画、開催
  • 自社SNS等によるイベント開催の情報周知、公開
  • イベントを通じて地域の人々が交流する場をつくる
  • イベント主催者、協力者のマッチング、開催と実行についてのアドバイス

市民活動団体、地域住民など​

  • 様々なイベントのアイディアを提案
  • JINSPARKでのイベントを通じ、活動をPR

協働したことの相乗効果

  • 公民館のような利用制限が比較的少ないので、JINSPARKで団体がイベントを開催する機会が増え、活動の活性化を促した
  • 人々が集まり、利用しやすい場でイベントを開催することで、より多くの人に活動を知り、興味を持ってもらうきっかけになった
  • イベント開催を通じて他の団体と交流する機会が生まれた
  • 地域の人々が集う場をつくることで生まれる交流や、人々に楽しい時間を提供できることが地域活性化につながった
JINSの画像1

(3)NPO法人マチイロ 「シキシマエキマエピクニック2024」から見えた協働のカタチ

NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ記事「シキシマエキマエピクニック2024」から見えた協働のカタチ​<外部リンク>

協働内容

2024年3月31日(日曜日)開催の「シキシマエキマエピクニック2024」は、NPO法人マチイロが関係団体と協働して取り組んだ、協働のまちづくり活動の一環です。当日はJR上越線の敷島駅前が歩行者天国となり、子ども向けの縁日、キッチンカーや屋台、ダンスなどの各種ステージパフォーマンスが行われ、来場者は3000人を超える盛況となりました。

この取り組みは、コロナ禍で地域おこし協力隊が十分に活動できないという課題から始まり、それがNPO法人マチイロ設立のきっかけとなりました。地域とのつながりを深めるため、過疎化が進む敷島駅前の商店街の歴史をひも解くワークショップを開催し、かつての地図を復刻。その披露の場として、2022年に敷島駅開業98周年を記念した初回の「シキシマエキマエピクニック」が実施されました。以降、99周年(2023年)、100周年(2024年)と、地域の歴史や文化を共有しながら、実行委員会形式での取り組みが継続されてきました。

2024年の実施を最後に「シキシマエキマエピクニック」は一つの区切りを迎えましたが、3年間の取り組みを通じて、協働によるまちづくりの可能性と地域の力を実感できる貴重な実践の場となりました。

実施主体

NPO法人マチイロ

(ホームページ)NPO法人マチイロ<外部リンク>

(代表)荒井 良明

(所在地)群馬県渋川市内

(NPO法人概要)NPO法人マチイロは、まちづくり活動を通して市民がより暮らしやすくなる街をつくり、移住・定住したくなる魅力を発信することを目的に、地域活性化・移住促進・コミュニティカフェ・子ども食堂運営などを行っています。

協働における役割

NPO法人マチイロ

イベント全体の企画運営、関係団体、地域住民との調整

渋川市・渋川市社会福祉協議会

地域活性化の観点から支援

JR東日本

イベント当日に上越線「敷島駅」、「岩本駅」、「沼田駅」開業百周年記念イベントを開催し、鉄道を活用した地域活性化としてSLの敷島駅停車等を調整

地域住民・学生ボランティア・事業者

設備提供、ブース出店、当日の運営補助など

協働したことの相乗効果

  • さまざまな立場の人が対等に関わり、「誰もが参加できるまちづくり」の姿が見えてきた
  • 若者や学生の参加が広がり、次世代の担い手育成にもつながった
  • 実行委員会形式により、地域内に信頼や協力の土台が築かれ、関係者間のつながりも深まった
  • 一人ひとりが得意なことを活かし、地域に貢献できたという実感が生まれた
  • 蒸気機関車の停車や多くの来場者の訪問など、地域の魅力を伝える特別な体験が実現した
マチイロの画像1

(4)クミ化成株式会社 関東工場 地元渋川市内での社会貢献活動

NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ記事『クミ化成株式会社 関東工場』の取り組み<外部リンク>

協働の内容

  • ボランティア団体『宮田ホタルの里を守る会』の活動へ参加
  • 小学校で自転車教室を実施、新1年生には反射板が付いている『まもってトートバッグ』を配布。
  • 幼稚園で紙芝居を使った読み聞かせの交通安全教室を実施。
  • 渋川市内にある『だれでも広場』へお歳暮等でいただいた食品を提供。(食品ロス削減)
  • 工場の敷地内で捕まえたカブトムシを、だれでも広場を利用する子どもたちに配布。など

実施主体

クミ化成株式会社 関東工場

(ホームページ)クミ化成株式会社 関東工場<外部リンク>

(代表)冨田 禎二 

(所在地)渋川市北橘町上南室164-1

(会社概要)自動車のプラスチック内装部品を製造

協働における役割

  • 橘小学校 自転車教室
  • 北橘幼稚園 交通安全教室
  • ホタルの里を守る会 水路清掃
  • まもってトート(小学校新入1年生へ寄付)
  • 北橘中学校 職場体験
  • 地元教育施設への物品寄付
  • 渋川市社会福祉協議会のフードバンクへの協力

協働を行ったことによる相乗効果

  • 地域の安全向上
  • 地域コミュニティーとの連携
  • 地域の自然保護や命の学び
クミ化成の画像1

(5)洗濯工房ココアの制服ばんく

NPO・ボランティアサロンぐんまのブログ記事 洗濯工房ココアの制服ばんく<外部リンク>

協働事例の詳細WEBページ 制服ばんくネットワーク<外部リンク>

協働内容

「制服ばんく」は洗濯工房ココアと前橋市内の中学校・高等学校、PTAの連携で運営している、制服リユースの取り組みです。

不要な学生服を学校の提供BOXで回収(または洗濯工房ココア店舗持込み)、洗濯工房ココアでクリーニング加工後清潔な状態で保管し、連携校等の譲渡会で必要な児童・生徒へ無償で引き渡ししています。

実施主体

有限会社ココア 

(ホームページ)有限会社ココア<外部リンク>

(代表)新井 知明

(所在地)前橋市文京町3丁目33-13(本店)

(会社概要)衣類全般・着物・皮革・寝具・インテリア・靴・バック等のクリーニング

公立学校

前橋市立第一中学校、第五中学校、第六中学校、芳賀中学校や南橘中学校など前橋市内11の中学校とPTA

協働における役割

洗濯工房ココア

  • 市内各校へ制服バンクの呼びかけ
  • 回収した制服のクリーニング
  • 回収した制服の重さと想定される制服購入経費を、家計の経費削減とゴミの減量を指標として統計を算出し、前橋市に報告

市内の中学校

  • 制服バンクの開催について、学校行事日程調整
  • PTAへの呼びかけ
  • 無償譲渡会開催、受付の手伝い
  • 空き教室をクリーニングした制服置き場として提供(一部中学校)

協働したことの相乗効果

  • 学校との連携により制服の回収量を効果的に増やすことができた
  • 学校側の譲渡会開催周知により、必要な家庭に制服を譲渡することができた
  • ゴミの減量化により企業、学校で地域ぐるみの脱炭素活動への参画が可能になった
  • 制服を無償提供することで家計の負担軽減につながった
制服ばんくの画像1