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聖酒造

更新日:2023年8月1日 印刷ページ表示

聖酒造の画像

甘味と酸のバランスを重視した食中酒向けの酒質

蔵の歴史

 天保12年創業。渋川市北橘町で180年にわたり酒造りを続けてきた老舗蔵。
 この地は、乾燥した赤城おろしが吹く寒冷な地として知られ、冬場の寒造りに最適な環境の中、風土を活かした良質な酒造りを行っています。
 「聖酒造」の屋号は、万葉歌人「大伴旅人」が詠んだ“酒を誉め讃える歌”の一節である『酒の名を 聖(ひじり)と負ほせし古の 大き聖の言の宣(よろ)しさ』(通釈:酒の名を聖人と名付けた昔の大聖人の言葉のなんと結構なことよ)から採り、「聖酒造」と名付けました。
 令和2年9月をもって先代社長であり杜氏を務めていた今井健介氏が引退し、10月からは世代交代が行われ、8代目蔵元今井健夫社長による新たな体制での酒造りが始まりました。

蔵の歴史の画像
渋川市北橘町にある聖酒造。乾燥した赤城おろしが吹く寒冷な地として知られ、冬場の寒造りに最適な環境の中、風土を活かした良質な酒造りを行う

南部杜氏伝承の味

 聖酒造の代表銘柄である「かんとうのはな」は、群馬県産ひとめぼれを主原料として使用。甘味と酸のバランスを重視した食中酒向けの酒質で、冷やですっきり、ぬる燗でまろやかにお楽しみいただけます。
 南部杜氏の技術を伝承し、酒質の向上に努めたこの銘柄は「全国新酒鑑評会」で通算10回の金賞を受賞しました。

南部杜氏伝承の味の画像
代表銘柄である「かんとうのはな」は、甘味と酸のバランスを重視した食中酒向けの酒質

親子2代で生み出した新ブランド「聖」

 高齢のため南部杜氏が現場を退いた平成22年以降は、自社杜氏制を採用。7代目蔵元が南部杜氏の資格を得て、8代目とともに新たなブランド「聖(ひじり)」を立ち上げました。
 「聖」は群馬県産酒造好適米「若水」をはじめ、兵庫県産「山田錦」、滋賀県産「渡船」など様々な酒米で仕込んでいます。香りを感じられつつも酸がしっかりあり、非常にバランスの良いジューシーな味わい。煮物など、味の濃い料理と合わせるのがおすすめです。
 開栓直後はフレッシュな口当たりですが、時間が経過し酸が空気に触れることで、丸みのある味わいへと変化し、だんだんと深みが増していくのも「聖」の魅力のひとつです。

蔵元より(8代目蔵元:今井健夫)

蔵元より(8代目蔵元:今井健夫)の画像

 令和2年から、新たな体制での酒造りが始まりました。杜氏も先代社長に代わり、私と同世代の吉本が務めます。今までよりもさらに味のバランスを整えながら、クリアな酒造りを目指していきたいです。
 また、平成30年から始めた「生酛(きもと)造り」(※1)にも本格的に取り組んでいきたいと思っています。
 生酛造りは昔から伝わる伝統的な製造方法ですが、今までの造りと比べ開栓後にどんどん味が良くなります。栓を開けてから旨味が増していく味の移り変わりを、ゆっくりと長く飲みながらお楽しみいただきたいです。

 (※1)「生酛造り」とは、人工の乳酸を使う現代の一般的な酒造りに対し、蔵の自然の乳酸菌を自生させて酒造りを行う昔ながらの製法。

蔵データ

会社名 聖酒造株式会社

代表者名 今井 健夫

住所 群馬県渋川市北橘町下箱田380

製造銘柄 かんとうのはな・聖

オフィシャルサイト 聖酒造株式会社<外部リンク>


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