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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
更新日:2025年8月13日
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県民の皆さまへ
マダニを介して感染する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が、日本国内でも発生しています。SFTSは、SFTSウイルスに感染することによって引き起こされるヒトと動物の共通感染症です。
ヒトでの主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)で、重症化し、死亡することもあります。
今般、厚生労働省の研究班が調査した結果、SFTSウイルスを保有するマダニは、既に患者が確認されている地域(西日本を中心とする)だけではなく、まだ患者が報告されていない地域においても確認されました。
群馬県内においては、現在までのところ患者の発生は確認されていませんが、県内でSFTSウイルスを保有するマダニが確認されたため、注意が必要です。
ペットもSFTSに感染します
犬や猫が感染すると、発熱や消化器症状などヒトと同じような症状を示すことがあります。また、致死率が高く、犬では約40%、猫では約60%と言われています。
ペットに発熱や消化器症状等の体調不良が見られた時は、早めに動物病院を受診しましょう。また、体調不良のペットに触れる際は、手袋を着用し、咬まれないよう注意しましょう。
口移しで食べ物を与えるなど、ペットとの過剰な触れ合いは控えましょう。
予防方法は?
SFTSを予防するためには、マダニに咬まれないようにすることが重要です。
(ヒト)
- 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。
- ディートなどの虫除け剤を使用するとマダニの付着数が減少しますが、マダニの付着を完全に防ぐわけではありません。他の防護手段と組み合わせて対策をとりましょう。
- 屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認してください。
- マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせずに、医療機関(皮膚科)を受診してください。
- 咬まれた後、発熱等の症状が出たら、医療機関を受診してください。
(ペット)
- 屋内飼育に努め、外に出す場合は、獣医師が処方するマダニ予防薬で感染対策をしましょう。
- マダニがいそうな草むらや藪の中での散歩は避けましょう。散歩後は毛・皮膚をチェックし、マダニが付いていないか確認しましょう。
- マダニが咬着している(しっかり食い込んでいる)場合は、無理に取らず、獣医師に除去してもらいましょう。
医療機関の皆さまへ
SFTSに罹患した疑いのある患者を診察した場合には、最寄りの保健所まで情報提供をお願いします。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 診療の手引き 2024年版 (厚生労働省)(PDF:4.64MB)<外部リンク>
- 獣医療関係者のSFTS発症動物対策について(2025年バージョン)(国立健康危機管理研究機構)(PDF:2.41MB)<外部リンク>
外部リンク
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)<外部リンク>
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)<外部リンク>
- ダニ媒介感染症啓発ツール(厚生労働省)<外部リンク>
- マダニ対策、今できること|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト<外部リンク>