ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 健康福祉部 > 食品・生活衛生課 > ペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう!

本文

ペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう!

更新日:2025年8月15日 印刷ページ表示

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はウイルス性の病気で、動物からヒトへ伝播する感染症(動物由来感染症)です。
感染は主にマダニ類が媒介しており、マダニがSFTSに感染した動物を刺すことでウイルスを保有・運搬し、その後他の人や動物を刺した時にウイルスを感染させます。
また、感染動物の体液や血液などに触れることによっても感染することがあります。
犬や猫もSFTSに感染します。

マダニ画像

最近の発生状況について

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、以前は西日本中心に人への感染が確認されていましたが、現在は東日本でも(北は北海道まで)人への感染事例が報告されており、国内全体での感染リスクが増加してきています。
また、感染した動物と接触した人がSFTSに感染した事例も報告されています。

人や犬猫の症状等について

感染による主な症状は以下のとおりです。

(1)人の症状等

潜伏期間

 6日~2週間程度

主な症状

 発熱および消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)など。時に腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節の腫脹、出血症状などを伴う場合もあります。
 ※血液検査では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇などがみられます。

致死率

 およそ10~30%ほどとされており、約27%というデータもあります。

(2)犬猫の症状等

犬や猫の主な症状等は以下のとおりです。
猫の方が犬よりも重症である傾向があります。また、犬猫いずれも症状がなくてもウイルスを保有する場合もあり得ます。

主な症状

 元気食欲の低下、発熱など。時に黄疸、嘔吐や下痢などがみられます。
 ※血液検査では、白血球や血小板の減少、血清酵素の上昇がみられます。

致死率

 猫で約60%、犬で約40%とのデータがあります。

飼い主やペットの感染予防と対策について

基本的な予防対策は、マダニに刺されないようにすることです。

(1)飼い主の予防と対策

  • 草むらなどマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖長ズボンを着用するなど、肌の露出が少ない服装にする。
  • 散歩等をした際は、帰宅時にマダニが付着していないかどうか確認する。
  • マダニに刺された場合は、無理に引き抜かず医療機関(皮膚科)を受診する。
  • 衰弱している動物をむやみに触らない。
  • 口移し等、ペットとの過度な接触を避ける。

(2)ペットの予防と対策

  • 散歩等をする際は、草むらなどをできるだけ避け、散歩後はブラッシングをするなど、マダニの付着や持ち込みを防ぐ。
  • 飼育しているペットにマダニ駆除薬を適切に投与する。
  • ペットにマダニが刺さっていた場合には無理にとらず、動物病院を受診する。
  • 飼育しているペットの体調に注意し、体調不良になったら速やかに動物病院を受診する。
  • 飼育しているペットを屋内飼育するなど、日頃の感染リスクの低減を検討する。

関連情報リンク(外部リンク)

(参考1)感染症の特徴等について
■厚生労働省ホームページ

■国立健康危機管理研究機構ホームページ

■群馬県衛生環境研究所ホームページ

(参考2)最近の状況について
■厚生労働省ホームページ

家族の画像