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第3回防災航空体制のあり方検討委員会概要

更新日:2018年12月28日 印刷ページ表示

1 開催日時

 平成30年12月18日(火曜日)14時00分~16時00分

2 開催場所

 群馬県庁7階 災害対策本部室

3 出席者(敬称略)

 下記<出席者名簿>のとおり。

4 内容

(1)防災ヘリ活動再開に向けた留意点について

 事務局から資料1、長野県から資料2に基づき説明を行った後、県内消防本部からの意見が述べられ、下記のとおりそれぞれ質疑応答や意見交換を行った。

安全性を考慮した再開手順について

  • 訓練の再開に当たっては、隊員のメンタルケアも含めて、現場の隊員の声をよく聞いて進めてほしい。
  • 難易度の低いものから活動範囲を段階的に拡大していく際には、操縦士と隊員の技量を見極める必要があるが、訓練時間だけでなく、個々の隊員の技能の到達状況をチェックシートを用いて確認している。

継続的な安全対策の改善について

  • 新たに取り組むこととした安全対策を、一過性でなく継続的に取り組んでいくためには、チェック体制の構築が大切である。
  • 県職員を始め県民が航空隊に関心を持ち続けることが大事。外部の目があることで、隊員の安全意識も向上する。毎朝、危機管理部の幹部にその日のヘリの活動内容について一斉メールを送ったり、県職員が訓練に参加しヘリに搭乗するなど、関心を持たせる取り組みをしている。
  • 装備品についても搭載して終わりではなく、更新や改修などに対応するための費用も視野に入れておく必要がある。

パイロットの確保について

  • 機種の変更に合わせて、運航受託事業者の操縦士と整備士が資格を取得できるよう県が費用を負担したほか、納入された機体を活用して操縦士の養成を支援している。
  • 郷土への愛着と誇りを持って活動できるようにするため、県内消防本部から操縦士候補の者を県職員として採用し、県の費用で操縦士資格を取得させた。

長野県における消防防災航空体制の再構築について

  • 長野県においては、事故原因の特定に限界があることから、幅広くリスクを洗い出して検証を行い、改善策を検討した。その後、運輸安全委員会の事故調査報告書の公表を受け、健康管理体制の強化などの更なる安全対策を追加した。

県内消防本部からの意見について

  • ダブルパイロット制の導入、安全装備品の充実、隊員の健康管理、運航管理のチェック体制の充実の4点について、県と一体になって取り組んでいきたい。

(2)防災航空体制のあり方検討委員会報告書 骨子について

 事務局から資料3に基づき説明を行った後、下記のとおり質疑応答や意見交換を行い、報告書については、概ね骨子(案)に沿ってまとめることで了承された。

  • 出動決定権者の着任後教育について、機長が中心となって研修資料を作成し、それを基にレクチャーするとともに、ヘリのことを理解してもらうためにいち早くヘリに搭乗してもらっている。
  • 飛行中止の判断に当たっては、気象だけでなく、操縦士と隊員の技量や精神状態、地形、機体性能など、あらゆる事象を考慮すべきである。
  • 出動した隊員は人命救助を最優先に考えてしまいがちだが、救助活動は隊員の安全が最優先であり、命がけの活動はあってはならない。命がけの活動が行われることがないように、現場の判断を合理的に止めるのが組織の役割であり、そのために活動中止の基準を規則などに明文化しておく必要がある。
  • パイロット確保のための訓練についても触れておく必要があるのではないか。
  • 他の機関と合同の事例検証や、リスクマネジメントの研修などを取り入れてはどうか。
  • ヘリとの連絡途絶などの万が一に備えた初動対応について、半年に1回、最悪の事態を想定した図上訓練を行っている。

5 次回開催日

 1月中旬で日程調整することとした。

第3回 防災航空体制のあり方検討委員会 出席者名簿

【委員長】
平本 隆 帝京大学理工学部航空宇宙工学科教授

【委員】
小林 啓二 宇宙航空研究開発機構次世代航空イノベーションハブ主任研究開発員
松永 和昭 本田航空株式会社ヘリコプター部長(代理 足立光由)
加藤 秀治 朝日航洋株式会社安全統括部長
山田 勲 埼玉県防災航空隊防災航空センター所長
鈴木 徳義 岐阜県防災航空隊航空安全管理監
萱津 雅弘 東京消防庁装備部航空隊参事兼航空隊長
清水 岳 前橋市消防局長

【オブザーバー】
神谷 俊一 総務省消防庁広域応援室長(代理 井本登巳彦)
舘野 智成 陸上自衛隊第12旅団司令部航空運用室長
成田 晃一 群馬県警察航空隊副隊長
町田 浩志 前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急科副部長
不破 慶介 桐生市消防本部消防長
大澤 芳夫 伊勢崎市消防本部消防長
深代 光一 利根沼田広域消防本部消防長
福地 保幸 館林地区消防組合消防本部消防長
福田 浩明 渋川広域消防本部消防長
三浦 敏明 多野藤岡広域消防本部消防長
佐藤 亘 富岡甘楽広域消防本部消防長
小池 信行 吾妻広域消防本部消防長
小林信彦 長野県危機管理部消防課企画幹

配布資料

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