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平成26年第3回前期定例県議会 知事提案説明

 第3回前期定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 去る6月21日、カタールのドーハで開かれたユネスコ世界遺産委員会において「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が決定いたしました。
 群馬の財産が「世界の宝」となった歴史的な瞬間に、群馬県民を代表して立ち会うことができ、大変嬉しく思っております。
 一方で、先人から受け継がれてきた宝を、次の世代へと確実に伝えていく重責を与えられたことに、身の引き締まる思いがしており、今後、関係市町と連携し、構成資産の適切な保存管理を進めて参ります。
 世界遺産登録が一過性のブームに終わることの無いよう、県内に残る「ぐんま絹遺産」とも連携し、国内外からの観光誘客を進めるとともに、観光蚕糸業の推進や高機能シルクを使った製品開発、養蚕農家の育成など、持続可能な蚕糸業の構築に取り組み、絹産業の振興を図って参ります。

 先月31日には、50年来の懸案であった東毛広域幹線道路が全線開通し、高崎市から板倉町までの58.6kmが大動脈で繋がりました。
 県ではこれまで、高速交通網の効果を県内全ての地域や産業の発展に活かせるよう、「7つの交通軸構想」のもと、道路整備を進めてきました。
 東毛広域幹線道路の開通により、高速交通網へのアクセス性が一層向上し、物流の効率化を通じて企業活動が活発化するとともに、世界遺産登録や北陸新幹線の金沢延伸を契機に、本県を訪れる観光客の増加が予想されることから、交流人口の増加による経済の活性化にも大いに役立つものと期待しているところであります。

 さて、我が国は、少子化の急速な進行とそれに伴う人口減少という、かつて経験したことのない事態に直面しております。
 今年の5月に民間有識者の会議が、全国で約半数の自治体が消滅の可能性があると発表するなど、今や人口減少は国家的な課題となっており、今後、その克服に向け、国と地方とが総力を挙げて取り組んでいかなければなりません。
 国では、東京への一極集中に歯止めをかけ、地方に活力を取り戻すため、「まち・ひと・しごと創生本部」を発足させ、50年先を見据えた長期ビジョンを策定した上で、今後5年間で取り組む総合戦略を取りまとめることとしております。
 県としても、人口減少対策を総合的・部局横断的に推進するため、司令塔となる「群馬の未来創生本部」を設置したところであり、今後、国の動向も踏まえながら、実効性ある対策を議論して参ります。
 群馬の未来を創り、さらに大きくはばたかせるため、県議会のご意見もしっかりと伺いながら、群馬ならではの新しい発想のもと、既存施策の総点検を行った上で、次期総合計画の策定も見据え、施策の再構築を進めて参ります。

 我が国経済は、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動減から、今年第2四半期の国内総生産(GDP)が前期比でマイナスとなりました。 しかしながら、雇用・所得環境は着実に改善し、消費者心理も持ち直すなど、全体として景気は緩やかな回復基調を続けており、県内においても、自動車関連産業を中心に生産は増加し、雇用情勢は高い水準を維持しております。
 年度後半に向け、企業収益の拡大が所得の改善を後押しし、個人消費や設備投資へと波及することが期待されており、県としても、県内景気をしっかりと下支えするため、引き続き、予算を効果的・効率的に執行して参ります。

 それでは、本日提出いたしました、議案の大要について、御説明申し上げます。
  今回の提出議案は、予算関係4件、事件議案23件の合計27件であります。

予算関係

 はじめに、予算関係であります。
 今回の補正予算の編成にあたっては、まずは、景気回復の動きが県内隅々に行き渡るよう、平成26年度当初予算及び大雪被害対策の補正予算の執行に全力をあげて取り組み、その上で、「世界遺産の保存・活用」や「蚕糸業継承対策」など、早急に対応が必要なものについて予算措置を行うこととしました。

 その結果、一般会計の補正予算額は、72億6,975万円となり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,306億7,783万円となります。

 主な内容ですが、まずは「人づくり」に関するものであります。
 特別支援学校の未設置地域の解消に向け、来年4月に開校を予定している、榛名養護学校吾妻分校(仮称)の開設準備経費を計上するほか、景気回復で企業の採用意欲が高まっている中、若者の正規雇用率のアップにつなげるため、ジョブカフェぐんま高崎センターの相談体制を充実します。

 2点目は、「安全で安心できる暮らしづくり」に関するものであります。
 国の経済対策基金を活用し、児童養護施設等の耐震化を進めるとともに、老朽化が著しい特別養護老人ホーム等の入所者の安全確保を図るため、修繕費補助金を増額します。
 また、近年、大型台風や集中豪雨の発生により土砂災害や河川災害の被害が甚大化している状況を踏まえ、治山施設や砂防施設等の整備を前倒しで実施します。
 さらに、再編整備を進めている県立障害者リハビリテーションセンターについて、新棟の建設に向けた土地造成工事に着手します。

 3点目は「産業活力の向上、社会基盤づくり」に関するものであります。
 世界遺産登録関連では、富岡市及び藤岡市が実施する、富岡製糸場西繭倉庫、高山社跡長屋門の保存修理事業に対し補助を行うほか、国内外からの観光誘客を促進するため、外国語版の周遊ガイドブックなどの新たなPRツールを作成します。
 また、県民の皆様に絹文化や絹産業に対する関心を高めていただくとともに、世界遺産やぐんま絹遺産の価値を継承していく取組の財源とするため、新たに基金を造成します。
 さらに、蚕糸業の持続的な発展に向け、県内唯一の製糸事業者である碓氷製糸農業協同組合に対し、見学者受け入れの体制整備を支援するとともに、多様な養蚕担い手の育成に向けた基礎調査を実施するなど、蚕糸業の継承対策を強化します。
 このほか、「7つの交通軸」など、幹線道路を中心とした社会資本整備を進めて経済の活性化につなげるため、国からの交付金も活用して、公共事業費を増額します。
 債務負担行為の補正は、期間が来年度以降にわたる契約を締結しようとするものであります。

事件議案

 次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。
 第121号議案は、県民の絹文化への関心を高めるとともに、世界遺産と、ぐんま絹遺産の保存活用を進めるため、新たに基金を設置しようとするものであります。
 第122号議案は、子ども・子育て支援新制度の導入に伴い、幼保連携型認定こども園の認可基準を定めようとするものであります。
 第143号議案は、公安委員会委員を選任しようとするものであります。

 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。
 なお、第143号議案については、事案の性質上、早急に御議決くださいますよう、お願い申し上げます。

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