トマトキバガの発生が国内で確認されています
海外で分布していたトマトキバガの発生が国内で確認され、分布を広げています。
令和3年10月に熊本県のトマトで国内最初の発生が確認され、12月には宮崎県のトマトでも発生が確認されました。その後、令和4年3月に鹿児島県のピーマンほ場周辺、大分県、福岡県のトマトほ場周辺、長崎県のバレイショほ場周辺に設置したトラップで確認されました。
令和4年4月現在、群馬県では確認されていません。しかし、今後県内へ侵入する可能性があります。
疑いのある症状や害虫を発見したら農業技術センターまでお知らせください。
1 寄主植物
トマト、ナス、ジャガイモ等のナス科植物の茎葉
ただし、トマト等は果実にも被害が見られます。



2 トマトキバガの特徴
(1)成虫
静止時の体長は約5ミリメートル。翅(はね)は灰褐色で黒色斑が散在します。
下唇髭(ひげ)は発達して牙状となり上方に湾曲します。

(2)幼虫
老齢幼虫の体長は約8ミリメートル。体色は乳白色~薄緑白色でやや桃色がかっています。
前胸の背面(頭部の後)に狭い黒色横帯があります。

3 分布
これまで南米大陸で発生していることが確認されていましたが、平成18年にスペインで確認された後、ヨーロッパ、アフリカ、中央アメリカ、西アジア、アラビア半島、インド、ネパール、東南アジアに分布を拡大し、令和3年5月までに台湾、中国、中央アジア等の近隣諸国でも確認されています。
国内では令和3年10月に発生が初確認されました。
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