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農業技術センター研究報告第19号(2022)

更新日:2022年5月31日 印刷ページ表示

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群馬県農業技術センター研究報告第18号の表紙写真
群馬県農業技術センター研究報告第18号の奥付のページ写真

表紙

表紙(PDFファイル:43KB)

奥付

奥付(PDFファイル:82KB)

目次 | Contents

目次(PDFファイル:157KB) | Contents(PDFファイル:478KB)

研究報告

1 コンニャク培土同時複合作業機の開発

要旨

 乗用でコンニャクの培土と同時に肥料散布、薬剤散布、間作麦播種ができる培土同時複合作業機を開発した。本作業機を導入することで、人力や歩行型機械による慣行作業と比べて延べ作業時間を約7割低減できる。

 コンニャク培土同時複合作業機の開発(PDFファイル:570KB)

 田村晃一・原 昌生・清水 豊

2 新型軟弱野菜調製機に装着するモロヘイヤ調製用アタッチメントの開発および性能評価

要旨

 ホウレンソウ用に開発された新型軟弱野菜調製機でモロヘイヤを調製するための専用アタッチメントを開発し、性能を評価した。調製精度及び作業能率を慣行の手作業と比較した結果、調製精度は手作業と同等で、作業能率は手作業を上回った。アタッチメントは脱着可能なため、調製機をホウレンソウとモロヘイヤ両方で使用することができる。

 新型軟弱野菜調製機に装着するモロヘイヤ調製用アタッチメントの開発および性能評価(PDFファイル:782KB)

 前田宏美・原 昌生・谷口優太・澁谷 透

3 わらすき込みが作物収量および土壌化学性に及ぼす影響

要旨

 2013年から2020年までの8年間、水稲小麦の二毛作を行っている多湿黒ボク土の水田と水稲単作の灰色低地土の水田において、わらのすき込みの有無が収量や土壌に及ぼす影響を調査した。わらすき込み区では、化学肥料単用区と比べ、水稲において、精玄米重、稲わら重が多く、水稲作物体の加里やケイ酸吸収量が多くなっていた。一方、小麦においては、小麦子実重や子実養分吸収量では明確な傾向は見られず、小麦わらの加里吸収量ではわらすき込み区が多くなっていた。土壌については、わらのすき込みによって炭素や可給態ケイ酸、可給態窒素が維持され、わらを持ち出した場合は、可給態ケイ酸、可給態窒素、交換性加里が減少していくことが示唆された。

 わらすき込みが作物収量および土壌化学性に及ぼす影響(PDFファイル:314KB)

 関口景子・鹿沼信行

4 クロルピクリンおよびカーバムナトリウム塩液剤処理がコンニャク畑土壌の硝酸化成等に及ぼす影響

要旨

 群馬県内コンニャク畑土壌の硝酸化成作用及び窒素無機化に及ぼす土壌消毒の影響を保温静置培養法により評価した。クロルピクリン処理はカーバムナトリウム塩液剤処理に比較して土壌の硝酸化成作用は長期間抑制され、土壌の窒素無機化量はわずかに増加した。

 クロルピクリンおよびカーバムナトリウム塩液剤処理がコンニャク畑土壌の硝酸化成等に及ぼす影響(PDFファイル:462KB)

 齋藤祐一

5 夏秋どりキャベツ栽培への後作緑肥作物の導入が硝酸態窒素の溶脱抑制に及ぼす効果

要旨

 群馬県北西部の高冷地における夏秋どりキャベツ栽培後にエンバク野生種(Avena strigosa Schreb.)及びライムギを作付けたときの土壌中硝酸態窒素含量の推移及び緑肥作物の窒素吸収量を調査した。エンバク野生種及びライムギは2~5キログラム/10アールの窒素を吸収し、緑肥作物を栽培しない対照区と比較して土壌中の硝酸態窒素含量は低く保たれており、緑肥作物による硝酸態窒素の溶脱抑制効果があると考えられた。

 夏秋どりキャベツ栽培への後作緑肥作物の導入が硝酸態窒素の溶脱抑制に及ぼす効果(PDFファイル:530KB)

 齋藤祐一・岡村成章・三國和彦

6 コンニャク主要品種「あかぎおおだま」、「みやままさり」の窒素、カリの時期別の吸収量

要旨

 コンニャク主要品種「あかぎおおだま」と「みやままさり」の時期別の養分吸収量を調査した。窒素吸収量の推移は両品種で同様な結果を示し、開葉期(7月10日頃)から9月初旬にかけての窒素吸収量が多い。窒素の施肥に当たっては、開葉期から9月初旬にかけて土壌中の無機態窒素量を十分確保することが重要となる。カリの時期別の吸収量についても窒素と同様に、開葉期から9月初旬にかけての吸収量が多いが、カリは、窒素の2倍程度の量が吸収されている。

 コンニャク主要品種「あかぎおおだま」、「みやままさり」の窒素、カリの時期別の吸収量(PDFファイル:577KB)

 中村小夏・篠原和典・小笠原まり・齋藤祐一・鹿沼信行・本間素子・柴田 聡

7 新規生育記録システムによる促成つる下ろし栽培条件下でのキュウリ品種の特性評価

要旨

 促成つる下ろし栽培において、キュウリ3品種の特性を評価した。生育データはQRコードを用いて節ごとに生育イベントを記録する生育調査方法で取得した。その結果、「ハイグリーン21」は節数が多いが、開花した花が実になる割合が少なく、生育後半になるにしたがって果実を収穫できない節が多くなった。「勇翔」は節数が少ないが生育後半になっても安定して各節から1果実ずつ収穫できた。「千秀2号」は「ハイグリーン21」と「勇翔」の中間の特徴となった。調査した株の生育をアニメーションで示すことで、品種ごとの特徴をわかりやすく表現することができた。 ※QRコード(R)は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 新規生育記録システムによる促成つる下ろし栽培条件下でのキュウリ品種の特性評価(PDFファイル:431KB)

 鵜生川雅己・唐澤 智

短報

1 群馬県内畑土壌における可給態窒素の迅速評価法(80度16時間水抽出液のCod 簡易測定)の適用

緒言

 特別な分析機器が無くても市販の簡易測定キットによる色別で判定できる評価法について、群馬県内の畑土壌への適用性を検証した。

 群馬県内畑土壌における可給態窒素の迅速評価法(80度16 時間水抽出液のCod 簡易測定)の適用(PDFファイル:160KB)

 本間素子・小笠原まり・齋藤祐一・鹿沼信行

2 硬質小麦奨励(認定)品種「ゆめかおり」の品種特性

緒言

 「ゆめかおり」は、製パン適性が優れ、収量も「ダブル8号」と同程度で、うどんこ病や縞萎縮病への抵抗性に優れることが明らかになった。

 硬質小麦奨励(認定)品種「ゆめかおり」の品種特性(PDFファイル:419KB)

 大久保英奈・森 洋輔・菅谷隆幸・廣岡政義

3 二条大麦奨励(認定)品種「アスカゴールデン」の品種特性

緒言

 奨励品種決定調査にて二条大麦の品種を選定してきたところ、候補の中で「アスカゴールデン」の品種特性が優れたため、2015年6月に奨励(認定)品種として採用した。

 二条大麦奨励(認定)品種「アスカゴールデン」の品種特性(PDFファイル:295KB)

 大久保英奈・森 洋輔・菅谷隆幸・廣岡政義

4 群馬県における大豆品種「里のほほえみ」の特性

緒言

 「里のほほえみ」が収量、品質、難裂莢性、機械収穫適性など優れた特性を有し、2016年に奨励(認定)品種として採用されたので、その特性について報告する。

 群馬県における大豆品種「里のほほえみ」の特性(PDFファイル:533KB)

 森 洋輔・菅谷隆幸

5 群馬県における水稲新品種「にじのきらめき(仮称)」の特性

緒言

 「にじのきらめき(仮称)」が熟期、収量、高温登熟性など優れた特性を有していたことから、2021年に奨励(認定)品種として採用したので、その特性について報告する。

 群馬県における水稲新品種「にじのきらめき(仮称)」の特性(PDFファイル:345KB)

 小川三菜美・廣岡政義・大久保英奈・高橋慶太・森 洋輔・新井祐輔

研究資料

1 検査係10年の実績

要旨

 2011年3月11日、東日本大震災が発生し、それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年が経過した。事故直後に農業技術センターに設置された検査係は、県産農産物の安全性確保のために、農産物の放射性物質検査を行ってきた。また、2020年度には、前年度に畜産課の依頼を受けて野菜第一係が開始したイノシシの豚熱検査を引き継いだ。放射性物質検査の縮小に伴い、開設後10年経過した2021年3月31日をもって、組織改正により検査係は統合再編され、分析・加工係として検査業務を引き続き行うことになった。

 検査係10年の実績(PDFファイル:495KB)

 青柳久仁子・須田朋子

抄録

  1. キャベツ酢がマウス摘出腸管機能に及ぼす影響
     石原 智・寺島和哉・本間知夫
  2. 群馬県の施設栽培のイチゴに発生したヒラズハナアザミウマに対する各種薬剤の殺虫効果
     南雲顕太・砂原弘子・鈴木桃子・藍沢亨・新井朋二

抄録全体(PDFファイル:119KB)

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