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ニジマス釣り

 キャッチ&リリースを愛する心優しい釣り人へ

ニジマス

 キャッチ&リリースという言葉を、釣りをする人なら誰しも理解する時代になりました。以前は、フライやルアー釣り、ヘラブナ釣りのみで行われていましたが、最近はニジマス管理釣り場の餌釣りでもこうした行為が見られるようになりました。そこで、魚の釣り針が掛かった部位別に、リリースされた後どうなるかを実験しましたので、今後の参考にして下さい。

 市販のマス針でブドウ虫を餌にニジマスを釣り、リリースしてその後の経過を1カ月間観察しました。上手に口の周りに掛かった魚や、口以外の体に掛かったスレの魚は1カ月以上たっても1尾も死にませんでした。一方、針を呑まれた場合、針ハズシを用いてはずした魚は約4割が死んでしまいました。また、呑まれて口の部分で糸を切り、針は食道や胃に刺さったままの魚は約2割が死ぬだけでした。いずれも死ぬのは釣ってリリースした5日以内でした。このうち生き残った魚の呑まれた針は、翌日に吐き出される場合もありますが、多くは5カ月後でも胃を貫通して腹腔内で酸化して元の1/3程の大きさで発見されました。

 このように、キャッチ&リリースを効果的に行うには釣り針を呑まれないようなテクニックが先ず第一に必要です。呑まれてしまったら、無理してはずすより糸を切った方が生き残ります。また、針のカエシは潰した方が魚に与えるダメージも少ないでしょう。そして、ステンレス製の針は酸化されないため避けましょう。

 余談ですが、ワームを飲み込んで、ラインを切って水産試験場に運ばれた50cm級のライギョは、2週間程で肛門からワームとマス針を排出してしまいました。また、ルアーのフックが口とエラ蓋にしっかり掛かった60cm級のニジマスは、コンクリートの池底にルアーを擦って一晩で外してしまい驚きました。魚にとっては命がけです。

 これからは、環境にやさしく、魚にもやさしくが、キャッチ&リリースの基本です。

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