本文
9月 オクラ現地講習会を開催しました
ほ場巡回・意見交換で日々の管理を改善する
要約
甘楽富岡地域のオクラ生産者が集まり現地栽培講習会や目揃え会を開催し、栽培管理や病害虫対策について意見交換を行いました。
1 ねらいと背景
甘楽富岡地域のオクラ生産者は、ほ場が点在し技術交流する機会が少ないため、平成25年頃から7~9月にかけて毎月現地栽培講習会を行っています。栽培管理や病害虫対策を意見交換して生産者の栽培技術力を改善し、オクラの収量及び品質の向上を図っています。
2 取り組み成果
現地栽培講習会は、7月11日、8月9日、9月7日に開催しました。7月と9月は甘楽町、8月は富岡市のほ場を選定し、各ほ場で生育状況を確認し意見交換をしました。指導センターから、追肥や摘葉について資料提供し、オオタバコガの被害が多いので、農薬の適期散布や被害果の除去について指導しました。
目揃え会は、7月20日に開催しました。農協から規格の徹底について、指導センターから土壌病害虫防除対策について指導を行い、出荷物を見ながら品質について意見交換をしました。また、今年はオクラ新品種の現地試験を行っています。慣行品種に比較して草勢は旺盛で、果皮は柔らかく食味は良好でした。
3 今後の方向
近年害虫の発生が多く、特にアブラムシ類やオオタバコガの被害が拡大しています。発生予察情報を活用して適期防除を指導し、摘葉や肥培管理の徹底を行って栽培環境を改善することで、品質や収量の向上を目指します。今年度から栽培を始めたオクラの新品種は、慣行品種に比べて収量は多く果実品質は優れていましたが、肥培管理や出荷調整等様々な課題も見出されました。次年度も試験栽培を継続し、甘楽富岡地域のオクラ生産拡大を図ります。
現地講習会の様子
目揃え会の様子