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土壌流亡対策担当者会議を開催しました

更新日:2022年7月4日 印刷ページ表示

要約

 嬬恋村のキャベツ産地で問題となっている土壌流亡について、関係機関で集まり、担当者会議を開催しました。それぞれの機関で取り組んでいる内容について共有し、協力体制が確認されました。

1.ねらいと背景

 嬬恋村のキャベツ産地では、多くのほ場が傾斜地にあり、産地形成以来、台風や集中豪雨などでほ場の表土が侵食されてきました。結果、近年では一部で表面の黒ボク土が失われ、下層土が露出しているほ場が散見されるようになってきました。そういったほ場では、キャベツの生育が悪く、生産が不安定になっているのが現状です。
 そこで、土壌流亡について取り組んでいる関係機関の情報を持ち寄り、内容を共有するとともに、それぞれが連携・協力して土壌流亡対策にあたるため、土壌流亡対策担当者会議を開催しました。

2.取り組み成果

 令和4年1月28日にJA嬬恋村の会議室において会議を開催しました。なお、コロナ禍のため、参加者の人数を絞り、検温やアルコールによる手指消毒などを行ったうえでの開催となりました。
 参加者は、JA嬬恋村営農畜産課、県技術支援課、農業技術センター土壌保全係、高冷地野菜研究センター、吾妻農業事務所普及指導課の計13名でした。
 会議では、JA嬬恋村から緑肥(エン麦・ライムギ)の栽培面積の推移、技術支援課からドローンによる空撮で昭和60年頃と現在のほ場表面の比較、農業技術センターから沈砂地土壌の利用関連の研究結果、そして普及指導課から下層土露出ほ場での生産実証ほの結果について報告が行われた後、情報交換を行いました。
 その中で、緑肥種子の出荷量は増加傾向であり、特にライムギの伸びが大きく、は種期の拡大につながっていることから、生産者の土壌流亡に対する意識が向上していることが示唆されました。一方で、空撮写真で流亡の現状を目の当たりにすることになり、流亡防止対策と流亡してしまったほ場での生産安定対策の2つの取り組みの必要性を、共通認識として得ることになりました。

3.今後の方向

 今後は、各関係機関の取り組みを協力しながら行っていくことと、取り組んだ内容を元に同様の会議を開催し、結果の情報共有を図り土壌流亡対策に活かします。

検討会の写真
検討会の様子