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東毛工業用水道の施設紹介
群馬県の工業用水道(2)
東毛工業用水道事務所
東毛工業用水道は、群馬県と埼玉県の県境に架かる刀水橋上流約1キロメートルの利根川左岸から取水し、東毛地区の工場や企業へ、1日最大128,500立方メートルの工業用水を供給しています。
〒373-0827 太田市高林南町1-7
電話 0276-38-4211 Fax 0276-38-4220
事業の目的
かつて、東毛地区における工業用水は、地下水を水源にした「太田大泉尾島地区工業用水道企業団(以下「企業団」という。)」による給水のほか、各企業の自家用井戸によって賄われていました。
しかし、周辺地域への企業の進出に伴い、工業用水の需要増加が著しく、このまま地下水利用を継続した場合、地盤沈下など大きな社会問題に発展することが予測されました。
そこで群馬県は、工業用水の需要増と地下水保全に対応するため、企業団から事業を継承して、利根川表流水を水源とする東毛工業用水道を建設し、昭和53年より給水を開始しています。
施設の概要と供給地域
所在地 | 太田市高林南町 |
---|---|
水源 | 利根川表流水 |
供給開始 | 昭和53年10月 |
供給区域 |
太田市、館林市、伊勢崎市、大泉町、邑楽町、明和町、板倉町、千代田町 |
施設能力 |
128,500立方メートル/日 |
設備の概要 |
横流式沈澱池 |
汚泥処理方法 |
天日乾燥床 |
※給水区域図はこちらをご覧下さい。
浄水処理のしくみ
東毛工業用水道は、刀水橋上流にある利根川左岸の取水口から水を取り入れ、濁りの除去やpHの調整などを行って、工業用水をつくっています。
東毛工業用水道 浄水処理の工程
(1)取水口
利根川の水を取水し、調圧水槽、取水ポンプ井へ送ります。
(2)調圧水槽・取水ポンプ井
原水の圧力を調整し、取水ポンプにより沈砂池へくみ上げます。
(3)沈砂池
原水を池に貯めて砂や泥を取り除きます。
(4)着水井・混和池
原水にpH調整剤や凝集剤を加えます。
(5)沈澱池
凝集剤がよく混ざるよう水を動かし、ゆっくり流して原水の濁りを沈めます。
(6)配水池・高架水槽
できあがった工業用水を貯めておきます。
浄水場より高い所へは高架水槽の高さを利用し、またポンプを使い配水します。
(7)お客様の工場などへ
配水管によりお客様の工場などへ工業用水を供給します。
※このほかにも、薬品を貯蔵する設備、機械を制御する設備、取り除いた泥を処理する設備など、いろいろな施設があります。