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妙義荒船佐久高原国定公園
1 公園の概要
妙義荒船佐久高原国定公園は、群馬・長野両県にまたがる全国で39番目に指定された国定公園です。
この公園には、妙義山、八風山、荒船山、黒滝山などの山々、内山峠、十石峠などの多くの峠を持ち、妙義山に代表される奇岩、怪石の岩塊風景、神津牧場などの高原牧場風景、さらに群馬・長野県境の峠風景が特徴となっています。
中でも中心となる妙義山は、赤城山、榛名山とともに上毛三山の一つとして古くから県民に親しまれており、特に春の桜や秋の紅葉の時期に多くの観光客でにぎわいます。独特の山容で初心者からエキスパートまで楽しめる登山の山でもあり、日本の近代登山発祥の地としても知られています。
群馬・長野県境付近のゆるやかに広がる高原状の台地は、古くから神津牧場などの高原牧場として利用されています。新緑、キャンプ、紅葉も楽しむことができます。
(1)指定年月日
昭和44年4月10日
(2)面積
13,123ヘクタール(うち群馬県:8,063ヘクタール)
(3)区域内市町村(群馬県)
安中市、富岡市、上野村、下仁田町、南牧村
(4)植物
表妙義・裏妙義では、ミョウギシダ、ミョウギイワザクラなどの岸壁植物、コナラ、ミズナラ、カエデなどの天然林が広く分布しています。全体的には標高もあまり高くない山岳地域であるため林業などの産業も進みカラマツ、スギの造林地も多くなっています。
公園の中心ともいえる妙義山一帯は、ケヤキの群落をはじめミズナラ、コナラ、カエデ類が豊富で、奇岩に映える新緑、紅葉が著名です。
(5)動物
ほ乳類ではニホンザル、イタチなどが生息し、鳥類はオオタカ、クマタカ等猛禽類がいます。また、裏妙義の妙義湖は、オシドリの集団越冬地であり、絶好の観察地となっています。
2 妙義荒船佐久高原国定公園での群馬県事業
主な管理施設
- 荒船山園地休憩舎(下仁田町)
- 裏妙義園地四阿(安中市)
- 神津牧場ピクニック園地休憩舎(下仁田町)