群馬県文化審議会（第2回）の概要（通算2回目）

更新日：2013年2月7日印刷ページ表示

1　開催日時

平成25年2月7日（木曜日）午前10時00分～11時35分

2　場所

群馬県庁行政棟7階　審議会室

3　出席者

委員13名

4　議題及び主な意見

（1）群馬県文化振興指針（仮称）素案（最終案）について

文化振興指針策定部会からの報告の後、素案について意見交換を行った。

〔主な意見〕
＜写真について＞

・委員
2章は読み応えがあり、カラー写真も入っていて大変すばらしいと思う。県民が広く読んでくれる可能性を含んでいると感じ、非常に嬉しい。
・委員
写真はもっと新しいものも使った方がよい。織物にしても、過去の伝統をうまく使いながら今に活かしてきている。これから残る写真には、そういった文化の発展が見えるような現代的なものがよいと思う。
・委員
7ページに弁当のわっぱが載っているが、これは東北の方でかなり作られたもので、どちらかというと群馬県の特徴的な木工品ではないのではないか。伝統的に考えると、コマやけん玉のようなろくろ引きのおもちゃ類や、近代こけしなどではないかと思う。また、金工品についても、昔は群馬の刃物といえば沼田産の農機具関係がほとんどで、この写真のように多くの種類が並んでいるのは少し違うのではないかと心配になった。群馬県産で間違いないか確認して欲しい。

＜他部局との連携について＞

・委員
指針を運営していく上での施策は、もっと横の繋がりを強くしたほうがいい。例えば、うどんについて載っているが、今、うどんのほとんどは輸入小麦で作っている。群馬の昔からの良さを伝えようというのであれば、農政部でうどんに使う小麦の作付けを推奨するなどのやり方もあると思う。また、富岡製糸は現在、文化遺産に指定して残していこうとしている。産業がなければ文化は振興していかない。産業全体をもっとすばらしいものにしていくには、産業技術センターなどの活用も考えて行く必要がある。文化振興はもっと組織全体に渡って取り組んだ方がよい。ぜひ積極的にやっていただきたい。

（2）群馬県公共施設のあり方検討委員会取組期間終了後の目標値の設定について

県立美術館・博物館運営検討部会からの説明後、意見交換を行った。

〔主な意見〕
・委員
各館が目標を設定し、それをどう具体化するかという施策を組み、事業を実施し、その結果を確認した。PDCAのサイクルを回し始めたところに重要なポイントがあると思う。しかし、今回は県内の市町村や他の機関との連携について、具体的にどういった成果がでているのか、内部の学芸員の専門性が担保されて、かつ、有効に機能しているのかといった面までは踏み込めなかった。
連携については、市町村の施設だけでなく、レベルの高い民間施設とどのように繋がっていくのかも検討する必要がある。文化振興指針の中で、アーカイブスという言葉が盛んにでているが、県内の多様な文化資産をアーカイブスとして保管できるのがそうした機関だと思う。県の機関として、他の機関との連携を図り、県民の共有財産を県民にもっといい形で還元できるようにするにはどうすればよいか考えて行かなければならない。

（3）美術品の取得について

県立美術館・博物館運営検討部会からの説明後、意見交換を行った。

〔主な意見〕
・委員
美術品を基金で購入するということだが、非常に高価な品物でもこの方法で行うのか。物を買う手続きについては、事前に明確にしておかなければならない。それぞれの館の判断で購入できるシステムにするのであれば、そのシステムについて関係する部署によく周知しておく必要があると思う。
・委員
美術品の購入費を基金から出すことになると、美術品の専門性に関する認識ができる人、また、美術品以外についても文化的な判断ができる人の両方がいなければならないのではないか。