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群馬県文化審議会(第7回)の概要(通算7回目)
1 開催日時
平成27年7月30日 午後1時30分~午後3時00分
2 場所
群馬県庁7階 審議会室
3 出席者
委員13名
4 議題及び主な意見
(1)部会の設置について
資料1に基づき事務局から説明を受けた。
新たな部会として「群馬県民会館のあり方検討部会」の設置を承認した。
部会に属する委員として、会長から6名の委員が指名された。
(2)主な文化振興策について
今後の事業評価に係る参考として資料提供(資料2)を受けた。
文化振興基金活用検討部会からの報告を受けた。
(3)今後の文化振興施策について
資料3に基づき、文化振興課が今後計画している文化振興施策について説明を受けた後、質疑及び意見交換を行った。
<部会の設置について>
・委員
群馬県民会館について、今後、どのように県民のニーズを受け、類似する施設との機能分担を図っていくのか、専門家も入れてよく検討して欲しい。時間が無いからと一部の人の話し合いだけで決まってしまうようでは良くない。
<群馬交響楽団70周年記念オペラ「蝶々夫人」について>
・委員
今回の蝶々夫人は、演出家の岡村喬生さんが努力して作り上げた「これぞ日本の蝶々さん」と言える素晴らしい作品。2011年のイタリア公演でも高評価だった。しかし、公演があることや、作品の素晴らしさが県民に浸透していない。チラシや新聞、ラジオといろいろCMしているが、チケットの購入に繋げるには直接話し、伝えることが、やはり一番効果的と思う。県職員をはじめ関係者一人一人が宣伝マンとして活動して欲しい。
・委員
70周年を機に大きなイベントをやることは良いと思う。文化意識も盛り上がるし、県民が群馬交響楽団という財産を意識するよい機会にもなる。個人的には岡村喬生さんという大御所の演出による蝶々夫人を楽しみにしている。このイベントを大きな打ち上げ花火で終わりにしないために、団員たちが行っている小さなコンサートのような地道な活動を、今後、どれだけ息長く続けていけるか考えていただきたい。根本にある地道で継続的な取り組みを、改めてアピールしていくべきではないかと思う。
・委員
チラシが県民一人一人の手に届かなければ、せっかく良い公演をやっても「知らなかった」と言われて終わってしまう。大きな網をかけるようにチラシを配布しても輪は広がらない。県民の手に届くようにもっと工夫して欲しい。
・委員
一言添えてハガキを出すのが一番来てくれるが、それだけでは、通りすがりの人に手にとってもらうチャンスがない。チラシが何処に置いてあるのかという情報を流さないといけない。
<上野三碑の世界記憶遺産への登録について>
・委員
世界記憶遺産の登録を目指すのだから、県内で何かするだけでなく、日本中、世界中に情報を発信し、上野三碑の価値を示した方がよい。
・委員
上野三碑について県民のほとんどが知らないのが現状と思う。富岡製糸場と絹産業遺産群も、イベントなど人が集まるところにパネルを持って行き「これを知っていますか」と一人一人に話しかけるところから始めた。理解し、応援してもらうには積み重ねが必要。上野三碑は富岡製糸場よりも更に地味な遺産なので、もっと積極的に打って出ないといけない。
また、県民サポーターを置くのであれば、何を期待し、目的が何かを最初にはっきりさせなければならない。そうでなければサポーターになっても、何も声がかからない、何も影響が無いという結果に終わってしまう。
・委員
世界記憶遺産として認められるには、碑文が読まれていることが重要になる。多胡碑に関しては暗唱する活動が地元で続いているが、山上碑と金井沢碑にはない。最近は大学や公民館などで三碑を読む講座が開かれている。拓本を活用し、もっといろいろな場所で開く必要がある。
<ふるさと納税及び企業寄附について>
・委員
今はどこも出費を抑えているので、1万円でもそれだけの価値がないと思えば出してくれない。宣伝広告になるなど、寄附した方が嬉しくなる仕掛けが必要。
・委員
かみつけの里のミュージアムショップは、Tシャツの新作が次々に出たりして面白いので、よく買い物に行く。ふるさと納税のお礼の品に、こうしたショップの製品やアートイベントの限定品などを活用してもよいのではないか。
・委員
県人会や高校の同窓会といった集まりが都内で開かれている。そういうところへの情報提供が足りないのではないか。出身地である群馬に何かしたいと、多くの人が思ってくれているはず。広く呼びかけてみて欲しい。
また、個人寄附者のお礼の品について、私も観光特使として「上毛かるた」を使った名刺を作ってもらったが、とても評判が良い。自分の好きな札を使った名刺など、プレミアム感のあるお礼を用意してはどうか。
・委員
群馬県として文化の何を大切にしたいかを考え、受け取った寄附をどう活用するのかをしっかり伝える。それが企業に響けば寄附に繋がるのではないかと思う。
<その他>
・委員
歴史博物館のPRにツイッターなどSNSを活用してはどうか。休館中でも準備状況などを発信できるはず。他県の施設の取り組みなどを参考に工夫して欲しい。
(4)その他
特になし。
5 会議資料
2-2 平成27年度文化振興課所管事業 (PDFファイル:807KB)
※資料2-1「平成26年度文化振興課所管事業の実績」は非公開
※資料2-3は文化振興基金活用検討部会の資料と同じ
※資料3は非公開