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群馬県文化審議会(第13回)の概要(通算13回目)
更新日:2018年1月29日
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1 開催日時
平成30年1月29日(月曜日)午前10時00分~11時20分
2 場所
群馬県庁29階 第1特別会議室
3 出席者
委員13名
4 議題及び主な意見
(1)部会の開催報告について
文化振興指針策定・推進評価部会
資料1に基づき、事務局から報告を受けた。
(2)第2次群馬県文化振興指針(最終素案)について
資料2及び資料3に基づき事務局から説明を受け、意見交換した後、資料2を最終素案として決定した。
〔主な意見等〕
- 委員
部会における最終素案の検討にあたっては、前回審議会での委員の意見を反映するよう努めた。文化は広い概念であり、何を盛り込むかいろいろ議論があったが、自然資源や人々の生活文化等独自文化を出すのはいいことであり、群馬県ならではのものとなったと思う。指針における4つの視点では、一番最初に「守り育む」を据えたが、いかに文化を継承し、育んでいくかが大事である。 - 委員
世界が認める群馬の宝の記載箇所に、ラムサール条約登録湿地についても入れた方がいいのではないか。 - 事務局
当該記載箇所は、ユネスコの事業で統一している。記載については、検討したい。 - 委員
ラムサール条約もユネスコと同等の価値があると思う。群馬県は、世界遺産、無形文化遺産、記憶遺産、エコパーク、ジオパーク、ラムサール条約登録湿地の6冠が取れる可能性があると思う。 - 委員
「ぐんま絹遺産の認知度」の目標・指標に記載されている数値の調査主体、調査方法を教えてほしい。 - 事務局
平成31年度目標値の根拠は「県総合計画」、平成28年度実績値は「平成28年度県政県民意識アンケート」である。 - 委員
伊勢崎銘仙も素晴らしい宝だと思っているが、イギリスのビクトリア・アンド・アルバート美術館に永久保管されるとなったら、認識が変わった。ラムサール条約登録湿地も群馬の宝に変わりはなく、観光にもつながり、県民も誇りに思っている。群馬の宝も常に進化していくべきではないか。 - 事務局
県が作成している上毛かるた副読本についても、ラムサール条約登録湿地についてかるたにはないが、解説に入れている。指針だけではなく、色々な手段でPRしてまいりたい。
(3)その他
第3期文化審議会委員による審議会開催が最後のため、各自感想、意見等を述べた。
〔主な意見等〕
- 委員
文化とは何か考える良い機会となった。今後、学芸員や司書の活動や研究を県民に周知していくことも大事であると思う。 - 委員
県民全員が文化的生活をし、幸せになる権利を持っている。群馬県ではそれができると思う。 - 委員
第1次指針では話がなかった上野三碑が、短期間でユネスコ世界の記憶に登録されたことが感慨深い。人類共通の世界の宝である世界遺産、無形文化遺産、記憶遺産、エコパーク、ジオパーク、ラムサールの6つ全て登録できるのは、群馬県である。 - 委員
群馬県は美しく、活気にあふれているが、県民は気付いていない。群馬県の言い方も上毛、上州、上野(こうずけ、かみつけ)と多岐にわたり、印象が違うので、それぞれのイメージが低くなってしまうのではないか。多様化されて使われるもったいなさをどうするのかが今後の課題である。 - 委員
直面している課題や、今後どうしたいのか等いろいろ勉強できたことが良かった。今後に活かしていきたい。 - 委員
上毛かるたは、クリアファイル、ビール、電柱広告、ラーメンメニュー等いろいろ活用されていることを身近で実感できる。昨年6月には、みなかみ町がユネスコエコパークに登録され、誇れる良いところに住んでいるという実感もある。群馬県の素晴らしさを県外に伝えていきたい。 - 委員
群響は群馬県の誇りであるが、県の音楽文化を向上させるためにも、県全体の連携が大事である。声楽と群響の連携を始めているが、大切なことであると思う。 - 委員
群馬県の演劇文化を支えているのは、演劇活動を実際に行っている我々である。演劇は総合芸術であり、群馬の文化の力を感じてほしい。 - 委員
群馬県の文化施策は、既存のカテゴリーにとらわれず、違うアイディア、発想でもっと大胆にできるのではないかと思う。県の文化支援だけで県民の文化は発展できない。文化活動に関わっている人たちの団体、中間支援団体が育つよう支援する仕組みが必要ではないかと思う。 - 委員
県内で文化活動をしている団体は多数あると思うが、地域外のことになるとわからない。地域のことを知っている地域の人が発信し、他地域と連携していくことが大切である。県の情報もしっかり届けてほしい。 - 委員
世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」をはじめ、県内の絹遺産を保存・活用するのは、県だけではできない。民間団体を支援し、育てていくことが大事である。世界遺産に登録したから終わりではなく、これからやるべきことはたくさんある。 - 委員
地域の街づくりは、自分たちがやっていく。始めに補助金ありきの団体は、補助金の終了とともに終わってしまう。文化を子どもたちに伝えていくことが大事である。 - 委員
これからは、文化活動の初心者、入門者を増やし、育てていくことが大事である。
- 「文化振興指針及び文化振興基金部会」及び「県立美術館・博物館運営検討部会」を設置することが承認された。また、部会に属する委員の指名については、会長に一任された。
- 文化振興指針年次報告書(平成29年度)を公表することが承認された。
5 会議資料
次第
資料1 文化振興指針策定・推進評価部会の概要
資料2 魅せる群馬の文化発信プラン-第2次群馬県文化振興指針-(最終素案)
資料3 パブリックコメントの実施状況
*資料は未確定の内容が含まれるため非公開とする。