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地域住民とすすめる「サルが去る」取り組みを始めました

更新日:2020年3月24日 印刷ページ表示

令和2年3月10日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 サル被害の相談があった地区を対象に被害調査や住民向け説明会(講習会)を開催しました。

1.ねらいと背景

 8月に長野原町の農家と役場からサル被害に関して相談がありました。対象地区はサルの出没がなかった場所ですが、おととしあたりから一部で被害が出始めたということです。今年の被害状況を「集落内被害マップ」で確認したところ、野菜の収穫期にあわせ集落内に出没していることがわかりました。このため、町役場と連携し、詳細な現地調査と住民向け説明会を行うこととしました。

2.取り組み内容

 相談を受けて、センサーカメラによるサル出没調査と被害状況の聞き取りを行いました。この調査結果で、サルの出没とクマによる被害が確認できました。10月17日には、「住民向け説明会」で、サル対策の必要性を説明し、今まで住民が行ってきた鳥獣被害対策に関するアンケート調査を行いました。
 その結果、「被害作物はトウモロコシ、キュウリなどの他、庭先果樹類であり、出没頻度には季節的変動が見られ、平均20頭程度の群れをなし、人家のベランダや屋根にあがって、人に慣れており、人を見ても逃げない個体がいること」がわかりました。
 このため、集落環境調査を12月と3月に実施し、獣道や集落内の隠れ場所になる耕作放棄地、被害を受けやすい果樹の場所を「集落環境マップ」に落とし込みました。マップを見た住民の中には庭先果樹を伐採する人が出てきて、住民が自ら対策を始めています。

3.今後の方向

 地域住民を巻き込んだ鳥獣被害対策のため、集落内の被害と加害群の把握を行うためのセンサーカメラを設置し、調査結果を話しあう住民向け説明会(講習会)を開催します。また、集落環境マップをもとに環境整備等ができるようにしていきます。

金網柵を登りほ場から逃げるサル写真1
写真1 金網柵を登りほ場から逃げるサル

集落環境マップ(抜粋)写真2
写真2 集落環境マップ(抜粋)

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