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大規模キャベツ産地でのスマート農業の検討~ドローンの活用に向けた意見交換~
更新日:2021年3月8日
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令和2年8月20日発
吾妻農業事務所 普及指導課
嬬恋村のキャベツほ場でマルチスペクトルカメラを取り付けたドローンによるセンシング技術の活用について意見交換を行いました。
1.ねらいと背景
吾妻西部地域では、キャベツを中心にハクサイ、レタスなどの高原野菜の生産が盛んで、1筆あたりのほ場面積が大きく、大規模生産者が多いのが特徴です。その一方で、作物の生育状況を把握するには多大な労力が必要であり、ほ場全体を確認することは困難です。
そのため、ドローンによるセンシング技術について生産者および関係機関を交えて活用方法の意見交換を行いました。
2.取り組み内容
ドローンオペレーターの協力により、6月15日(干俣地区)、7月17日(田代地区)に撮影を行い、関係機関も含めて延べ13名が参加しました。マルチスペクトルカメラで得られたNDVI※のマップを見た生産者からは、「NDVIで色分けされた生育不良箇所と例年生育が悪い箇所が一致している。」「上からほ場を見れれば見回りが楽になる。」「管理作業(追肥)の効果が分かるようになる。」などの技術について様々な意見を聞くことができました。
※Normalized Difference Vegetation Indexの略称で植物の量や活力を表す。
3.今後の方向
「スマート農業」と聞くとハードルが高いように感じますが、まずはどのような技術なのか知ってもらい、営農面での利点をを感じてもらう機会を作りたいと考えています。
解析結果の説明を受ける様子
NDVIのマップ