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畑から流亡した土壌を戻したほ場でキャベツの生育を確認しました

更新日:2021年3月5日 印刷ページ表示

令和2年10月19日発
吾妻農業事務所 普及指導課

 大雨などによって畑から流亡した土壌を戻したほ場でキャベツの生育を確認し、収量に問題がない結果となったので、嬬恋村内関係者に情報を周知しました。

1.ねらいと背景

 嬬恋村は傾斜地が多く、近年多発している短時間強雨や台風などによって表土流亡の被害が増加しています。このため、流亡してしまったほ場に、沈砂池(※注)に溜まった土壌(以下、沈砂池土壌)を戻したいという農家の要望が増えてきました。しかし、沈砂池土壌は雑草種子の混入や、病害・排水不良などの悪影響が懸念されて利用が進んでいません。そこで、昨年の台風19号で流されてしまった表土の代わりとして、沈砂池土壌を試験的に戻したほ場でキャベツの生育確認を行いました。
 (※注)畑から流れた水に含まれる土砂を沈殿させて取り除く池

2.取り組み成果

 沈砂池土壌を戻した部分の土壌分析を行い、キャベツ栽培に問題ないことを確認してからキャベツを定植しました。定植後は排水不良などが起きてないか定期的に観察するとともに、外葉の最大展開時期と収穫直前にドローンで撮影し、生育のバラツキがないことを確認しました。収量調査の結果も有意差がないことがわかり、懸念した雑草の発生も見られず、栽培農家も問題なく収穫できて良かったと安心していました。
 この結果を、嬬恋村内関係者を参集して9月29日に行った「表土流亡対策担当者会議」で報告しました。昨年の台風直後に行った研修会で、農家などから出された営農面の懸念に対して速やかに現地で確認を行い、関係者と情報共有することができました。

3.今後の方向

 今回の結果を冬期の講習会などでキャベツ農家に周知するとともに、農業技術センター等と連携して表土流亡対策を進めていきます。

キャベツ畑の沈砂池のイメージ図画像
キャベツ畑の沈砂池のイメージ図

ドローン画像
ドローン

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