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米・食味分析鑑定コンクール入賞と嬬恋村ブランド米誕生
令和2年12月18日発
吾妻農業事務所普及指導課
「第22回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」が静岡県小山町で開催され、吾妻地域から出品された1点が金賞、2点が特別優秀賞を受賞しました。また、金賞を受賞した「嬬恋村おいしい米づくり研究会」では令和2年産米から地域ブランド米「嬬恋米」の販売を開始しました。
1.ねらいと背景
吾妻地域では、豊かな水資源や気象条件に恵まれていることなどから、食味評価の高い米が生産されています。「おいしいお米」というブランドイメージを消費者に認知してもらい、有利販売に結びつけようとする活動を支援しています。
2.取り組み内容
普及指導課では、良食味米生産組織を対象に現地講習会や現地指導などを通して、良食味米生産のための栽植密度や適正な施肥・水管理、収穫時期の見極め、整粒歩合向上を指導しています。また、全国規模の米食味コンクールを利用した消費宣伝の取り組みやコンクールで入賞が相次いでいる「嬬恋村おいしい米づくり研究会」地域ブランド米創出に向けた取り組みを支援してきました。
11月28日に静岡県小山町で最終審査が行われた「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」では、全国から4,755点が出品され、吾妻管内の米は、国際総合部門で金賞1点、特別優秀賞2点の計3点が受賞しました。
また、今回のコンクールで国際総合部門金賞に輝いた「嬬恋村おいしい米づくり研究会」は地域ブランドを立ち上げるための検討を重ね、普及指導課でも高品質生産技術の支援を行ってきました。今年の新米から、「嬬恋米」というブランド名で販売することが決まり、村内の農産物等直売所「あさまのいぶき」やスーパー等で販売しています。
さらに今年度は、同研究会員が嬬恋村として初めて本県の新嘗祭献米者に選定され、新嘗祭へ献米することができました。
※「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」:米・食味鑑定士協会が主催する国内最大級の米の食味に重きを置いたコンクール。
3.今後の方向
おいしいお米づくりに取り組んでいる4組織すべてにブランド名が付いたことから、普及指導課では今後も米生産組織・町村・JAと連携し、更なる米の食味・品質、栽培技術の向上を目指して支援していきます。また、吾妻産米の評価を高めるため、地域全体の食味の高位平準化と販売力の向上を図っていきます。
現地指導の様子
嬬恋村の地域ブランド米「嬬恋米」