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永年草地管理研修会(第6弾)を開催しました

更新日:2021年8月11日 印刷ページ表示

令和3年6月21日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 越冬後のペレニアルライグラス(品種:夏越しペレ、フレンド)の生育状況と昨年秋に簡易更新を実施した永年草地について、牧草の生育状況を参加者らと確認するとともに、種苗会社から専門家を講師に招いて研修会を開催しました。
 今後も、播種機を利用した簡易更新(追播)による自給飼料生産の取り組みを継続的に支援していきます。

1.ねらいと背景

 吾妻東部地域の若手酪農家有志メンバーは、良質な粗飼料生産と収量増加を図るため、低コストで省力化が可能な簡易更新を実施し、自給飼料増産に取り組んでいます。
 今回は、越冬後のペレニアルライグラス(品種:夏越しペレ、フレンド)の生育状況と、昨年簡易更新を実施した永年牧草の生育状況を確認する研修会を開催しました。

2.取り組み内容

 研修会は、5月11日に東吾妻町酪農家の永年草地で開催し、若手酪農家有志メンバー6名の参加がありました。まず、越冬後のペレニアルライグラス(品種:夏越しペレ、フレンド)の生育状況について、資料を基に普及指導課から説明しました。夏越しペレは、前年同様に全体的に生育良好でしたが、フレンドについては大部分が既存の永年牧草との競合に負けて夏枯れにより絶えてしまい、株を確認するのも容易ではない状況でした。
 昨年、簡易更新を実施した3箇所の永年草地については、発芽後の生育は良好のものや発芽後枯れて消失したりと場所によって様々でした。要因としては、既存の永年牧草との水分や養分の競合、干ばつ等が考えられましたが、主な要因は播種時期が遅かったことが考えられました。吾妻東部地域の播種限界は10月上旬と考えられたので、今後は播種時期や品種選定等に気をつけて簡易更新を行うこととなりました。また、生育不良の要因を参加者らで検討するため、種苗会社の専門家を講師に招き、簡易更新後発育不良となった草地について分析することとしました。
 今後も播種機を利用した簡易更新(追播)を予定している農家もいることから、簡易更新を利用した自給飼料生産の取り組みを継続的に支援していきます。

3.今後の方向

 次回研修会は、秋頃に簡易更新を実施した永年草地の生育状況を確認するとともに、越夏後のペレニアルライグラスの生育状況報告と合わせて草地管理研修会を開催したいと考えています。

簡易更新後の牧草の様子写真
簡易更新後の牧草の様子

種苗会社担当者との意見交換の様子写真
種苗会社担当者との意見交換の様子

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