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ベニバナインゲンの栽培技術向上に向けた取組
令和3年8月23日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
吾妻地域におけるベニバナインゲンの生産支援の方向性を検討するため、産地支援対策会議および現地研修会を開催しました。管内2JAや村の関係機関と連携した支援体制、生産者・高崎健康福祉大学・高冷地野菜研究センターでの試験連携が確立できました。
今後は反収向上のための技術確立を行い、生産者の生産意欲が向上するよう支援していきます。
1.ねらいと背景
吾妻地域の長野原町、嬬恋村、中之条町(旧六合村)等の高冷地ではベニバナインゲンの栽培が盛んです。しかし、気候変動の影響による夏期の高温や生産者の高齢化などの要因から栽培面積・生産量ともに年々減少しています。そのため、関係機関と連携して課題解決に向けて取り組んでいます。
2.取り組み内容
6月18日に普及指導課の主催で産地支援対策会議を開催し、JA嬬恋村、JAあがつま、嬬恋村役場、高崎健康福祉大学、県関係者の15名が参加し、生産の現状や過去の取組経過について情報共有を図り、支援体制を確立しました。
その後、7月28日にベニバナインゲン栽培における課題抽出のために12名の参加により、長野原町の生産者2戸のほ場および高冷地野菜研究センターを会場に現地研修会を開催しました。その中では、生産者のアイデアを盛り込んだ技術やこだわりの栽培方法を聞き取ることができ、生産者からの聞き取り内容をもとに打ち合わせを行い、大学との試験連携の確認ができました。
3.今後の方向
関係機関と連携しながら反収向上のための技術確立を行い、生産者の生産意欲が向上するように支援していきます。また、「吾妻の花豆」のブランド化に向けても取り組んでいきたいと思います。
生産者の意見を聞き取る参加者
ほ場の生育状況を確認する様子