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「六合の花」新規就農者の定着に向けた支援
令和3年9月21日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
中之条町六合地区に参入した新規就農者の定着に向け、関係機関で組織するサポートチームによる定期巡回を行っています。また、就農の計画達成が困難と見られる新規就農者に対しては、個別の重点指導を行っています。
1.ねらいと背景
中之条町六合地区では、「六合の花」産地維持を図るため、県内外から参入者を受け入れ、これまでに5組6名が新規就農者として営農を開始しています。普及指導課ではそれら新規就農者の定着に向け、町役場等と連携した支援を行っています。
2.取り組み内容
(1)関係機関との連携
町役場やJA、研修受入農家、農業委員等を構成員とするサポートチーム編成して巡回(8月17日)を行い、就農計画の達成状況及び営農状況の確認を行いました。なお、巡回にあたっては新型コロナ感染拡大防止のため、屋外でマスクを着用し短時間の実施としました。
(2)就農計画達成にむけた重点支援
就農5年目までの就農者には生産量と品質向上のため、病害虫対策を重点的に指導を行っています。特に令和元年に就農したW氏については、就農計画達成が困難な見込みであることから、「重点指導対象農家」として様々な課題について重点的な支援を行っています。具体的には、課内や関係機関と連携し定期的な巡回指導を行うほか、出荷数量が伸び悩む原因となっている出荷調整場の改善指導を実施しました。
3.今後の方向
新規就農者6名のうち2名については、本年が就農5年目の区切りとなるため、就農計画の達成状況や定着に向けての課題を整理し、引き続き関係機関と連携した指導を行います。
W氏については、出荷可能な品種を最大限出荷するとともに、出荷量を増加するための取組を一つづつ進められるよう働きかけをしていきます。また、以前より出荷調整場の整理整頓は進んだもののまだ改善の余地があるため、こちらも引き続き改善指導を行います。
サポートチーム巡回の様子
町役場担当と合同巡回