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永年草地管理研修会(第7弾)を開催しました
令和3年12月20日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
専用播種機を用いた簡易更新(追播)実証試験を設置したほ場において、牧草の生育状況を確認し合うとともに、情報共有を図る場として「永年草地管理研修会」を開催しました。
研修会を契機に播種機を利用して簡易更新(追播)を実施した農家もおり、今後も継続的な簡易更新等による自給飼料生産の取組を支援していきます。
1.ねらいと背景
吾妻地域は酪農が盛んですが、輸入飼料価格の高止まり等により飼料自給率の向上が求められています。吾妻地域の永年牧草地は立地条件(傾斜や礫等)や更新に多くの労力が必要なことから、生産力が低下したまま使用されている草地があり、地域に適した嗜好性のよい牧草への省力的な更新が求められています。
普及指導課では、若手酪農家メンバーと省力的に更新ができる簡易更新技術と、地域に合った品種選定による自給飼料生産を継続的に支援しています。
今年度は、9月にイネ科牧草のフェスロリウムとオーチャードグラスを専用播種機を用いて簡易更新(追播)する実証ほを設置しました。
2.取り組み内容
令和3年11月17日に若手酪農家有志メンバー6名の参加のもと、高崎市倉渕町にある永年草地で管理研修会を開催しました。当日は、追播後2カ月経過した牧草の生育状況を確認するとともに、種苗会社の担当者から情報提供をいただきました。
普及指導課からは、9月に実施した簡易更新の実証ほ設置について、他のほ場で実施した簡易更新後の牧草の生育状況とあわせて概要を説明しました。
3.今後の方向
研修会を契機に播種機を利用して簡易更新(追播)を実施した農家もおり、今後も継続的な簡易更新等による自給飼料生産の取組を支援していきます。
研修会
オーチャドグラスの生育状況