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JETRO(日本貿易振興機構)ハノイ事務所 ベトナム現地レポート2019年6月
ベトナムでのお仕事
ここハノイにおいて、8月14日(水曜日)から3日間にわたり、ジェトロが主催する「第8回ハノイ部品調達展示商談会」が開催されます。
本展示商談会は、2009年10月発効の日越経済連携協定に基づく協力事業として、ハノイ市・ホーチミン市で交互に開催されており、今年はハノイで8回目の開催となります。ベトナムにおける裾野産業育成に資するため、ベトナムでの調達を希望する日系企業と、日系企業への供給を希望するベトナム企業がそれぞれ出展し、調達先の発掘や新たなビジネスチャンスの創出を目指すものです。
前回、前々回ともに、1万人に迫る勢いの来場者を迎えており、今年度の来場者も1万人を見込んでおります。この事業を担当させていただいている身として、ひとつでも多くのビジネスが生まれ、つながりが深まるよう、日本とベトナムの双方の取組を精一杯応援していきたいと思います。
写真は、5月末に開催された、本展示商談会のプレスカンファレンス及びフォーラムの一場面です。
生活
今回は、交通事情というより、ベトナム人の交通に関する特性について述べたいと思います。
日本で道路を横断するとき、信号のない横断歩道では歩行者が優先ということは周知の事実かと思います。しかし、ベトナムは違います。横断歩道はあるにはありますが、特にそれが横断歩道と認識されることがなく、車やバイクは走り去っていきます。歩行者はその隙間をぬって道路を渡るのですが、実は隙間などなく、そこにあるのは阿吽の呼吸のみです。日本の状況を想像してみてください。歩行者が道路を横断していれば、大半の車やバイクのドライバーは、歩行者が渡り切った後に、または歩行者が目の前を過ぎたあとに進もうと思うはずです。ベトナムは違います。わざわざ歩行者の前を走っていきます。
また、日本の感覚から「危ない」と思い、横断中に止まったらアウトです。ベトナムのドライバーは、歩行者はスピードを変えず歩き続けると思っており、スピードを落とさず走ってきますので、高い確率でぶつかってしまいます。
これらの特性や考え方は、交通だけでなく様々なところで見られるはずです。今、たくさんのベトナム人が留学生や技能実習生として群馬にいらっしゃっています。日本と異なる環境で育った方たちへの理解、多文化共生をあらためて考えるよい機会であるように思います。
写真は、隙間を見つけることが難しい道路です。
グルメ
前回に引き続き、麺料理です。
以前、フォーやブンボーフエ、ミエンチョン、ブンガンをご紹介しましたが、今回はバインダークアーについてお伝えします。単語で分けるとバインダー(麺)・クアー(蟹)となります。麺はフォーの平たい麺やブンボーフエーの丸く太い麺ではなく、平たく茶色いコシのある麺です。エビやシャコ、さつま揚げ、厚揚げ、香草の上にのせ、蟹でとった出汁をかけて出来上がりです。値段は30,000~50,000ベトナムドン(日本円で150円~250円)程度です。
正直、私はベトナム料理の中で、このバインダークアーは最高傑作ではないかと思っています。とてつもなく美味。