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今日の谷川岳
2025年4月30日(水曜日)センター前気温 5℃ (5時)
【本日の天候】
朝5時現在、風が強く小雨となっています。予報は曇りのち晴れですが風が強いので天候の急変に注意しましょう。
西黒沢では下部の登山道まで埋まる大規模な全層雪崩が発生しました。気温と雨で他の場所でも全層雪崩が発生する事が予測されますので注意が必要です。
【登山届等の提出について】
- 谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、「危険地区」(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面の岩場)に立ち入る場合は、登山届(または登山計画書)の提出が義務付けられています。(※バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)
- 条例に違反した場合は処罰されますので、必ず届出を行ってください。
【登山道情報】
・各登山ルートは雪庇の崩落や雪崩に注意が必要です。積雪量が多いため雪崩のサイズも大きくなる可能性があります。地形や気温を考慮し登山者自身の判断が必要です。クラックやツリーホールも増えています。
・天神尾根など尾根上のルートでも雪崩が発生する可能性はあります(肩の広場やトラバースなど)スコップ、ビーコン、プローブは必須です。
・西黒尾根は融雪期はクラック多数、雪の状態も悪くルート選びも難しい状況です。
・田尻尾根は下部の登山道が大規模雪崩に埋まっています。デブリの下流も右岸からの雪崩が出る可能性があります。
・ホワイトアウトも想定しGPSやスマホの充電確認、予備バッテリーも持って入山して下さい。
・指導センターから一ノ倉沢までの旧道は重機による除雪作業が進んでいます。道路除雪後も上部斜面からの雪崩や落石の可能性が高く冬季閉鎖中は原則通行禁止となっています。
・山岳遭難事故多発!多雪により例年以上の多数のクラックがあり雪庇も多く残っています。現在ルート上は状態が悪いと認識して安全に登山をお願いします。
【お知らせ】
- 道路除雪の妨げとなるため周辺への駐車は厳禁です。
- 登山指導センターの休憩舎は24時間利用可能です。トイレも利用可能。事務所前の湧き水は出ています。
- 登山指導センター先の国道291号線の冬季閉鎖は5月23日の午前10時に解除となり歩行可能となります。
- 谷川岳山岳資料館から一ノ倉沢までの電気バスは5月24日から運行予定。
- 谷川岳インフォメーションセンターの駐車場トイレが使用可能になりました。
- 白毛門の駐車場の雪が解けて利用可能になりました。
【装備、事前準備等】
- 登山指導員が、安全に登山するための基礎知識を紹介する動画を公開していますので、参考にしてください。
安全登山の基礎知識~(1)装備編~<外部リンク>
安全登山の基礎知識~(2)事前準備編~<外部リンク>
安全登山の基礎知識~(3)登山当日編~<外部リンク>
安全登山の基礎知識~(4)よくある問い合わせ編~<外部リンク>
【登山届等】
- 天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日に登山カード記入やご自身で準備された計画書、群馬県警察ホームページ、コンパスやYamapアプリ等で提出してください。
- 一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届は、Faxやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意下さい。
【山小屋、避難小屋等】
- 肩ノ小屋は5月の営業再開までは避難小屋としての利用はできますが冬季は無人でトイレは使えません。小屋内は木の床が傷んでしまうためアイゼンは外して下さい。
- 熊穴沢避難小屋は雪に半分以上埋まっています。中には入れますが扉が開いた状態で雪が入り込んでいます。扉が閉まりません。
- 積雪期は各避難小屋は雪で埋まって使用出来ない場合や扉が凍結して開かない場合がありますがピッケルで無理にこじったり蹴って強引に開けようとして扉が壊れてしまう事があります。
- また利用後に雪が扉に挟まった状態などきちんと閉まっていないと強風で扉が開いてしまい壊れたり雪が吹き込むなど後の登山者が利用できなくなってしまいます(命に関わる場合もあり)利用された方はマナーを守って小屋を後にして下さい。
お問い合わせ先
群馬県谷川岳登山指導センター
〒379-1728
利根郡みなかみ町湯檜曽
電話:0278-72-3688