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1月 大豆の優良種子生産に向けた取組
要約
前橋市粕川地区において、栽培講習会および採種ほ場検査を通じ、大豆「里のほほえみ」の優良種子生産に向けた指導を行いました。来年度以降は、汚損粒等の発生防止対策について、指導を強化します。
1 ねらいと背景
前橋市粕川地区の農事組合法人深津は、県内の大豆「里のほほえみ」の種子生産の全量を受けており、種子生産において重要な役割を担っています。しかし、種子の品質は年により変動しており、令和3年産種子は全量が準種子となったため、種子の品質向上に向けた取り組みが求められていました。
そこで普及指導課では、採種ほ場での適正な栽培管理を指導し、合格種子の安定生産を目指しています。
2 取り組み内容
種子を含めた大豆の品質向上を図るため、前橋市粕川地区の集落営農法人を対象に、4月26日および7月20日に大豆栽培講習会を開催しました。大豆GAP項目と紐付けた資料を配布し、病害虫や雑草の適期防除等の指導を行いました。
大豆採種ほ場検査では、生産者および関係機関とともに、種子の栽培における検査項目に沿って病害虫・雑草の発生状況等の確認を行いました。一部のほ場で害虫の発生が見られたことから、適切な防除指導を行うとともに、生育の不揃いがあったほ場については刈り分けを行うよう指導しました。
しかし、大豆種子生産物検査では、契約数量は確保できたものの、全量が準種子となりました。
3 今後の方向
来年度以降は、汚損粒等の発生防止対策について指導を強化していく必要があります。講習会や採種ほ場検査を通じて、引き続き適正な栽培管理を指導していきます。また、適期収穫に加え、収穫前に青立ち株の抜き取りの実施を徹底するよう呼びかけることで、汚損粒等の発生を防止し、合格種子の生産につなげます。
大豆栽培講習会の様子