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強力な磁力を持つネオジム磁石の誤飲事故に注意!

更新日:2023年3月16日 印刷ページ表示

幼児によるネオジム磁石製のマグネットセット(※注)の誤飲事故が複数件発生しています。国民生活センター、日本小児科学会、消費者庁などから注意喚起が出されていましたが、2022年6月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」に、新たに2歳児の誤飲事故情報が寄せられました。

再び同種の事故が発生したことを受け、国民生活センターは、2022年9月に改めて注意喚起を行いました。

(※注)ネオジム磁石製マグネットセット

球体や立方体などの磁石で、1個の大きさが3~30mm程度のもの。3~5mmの小さいものであれば、200個程度が1セットとされているものが多く見られる。磁力を利用して、複数個をつないで平面的、立体的にいろいろな形を作って遊ぶことをうたった商品。

事例

2歳児がきょうだいとマグネットセットで遊んでいて磁石を複数個誤飲した。

無症状だったが救急要請した。

受診した医療機関のレントゲン検査で胃内に磁石が7個つながった状態で認められた。腸管穿孔(せんこう)のリスクがあったため、全身麻酔下、内視鏡を用いて摘出した。

誤飲した場合の危険性

磁石は磁石同士、または磁石と金属でくっつく性質があります。

この性質により、誤飲した場合には、消化管を挟んで固定され、自然に排泄されなくなることがあります。

磁石の圧力がかかった部分の血流が止まり、そのまま時間が経過すると壊死して消化管に穴が開いたり、腸閉塞を引き起こしたりして、開腹手術が必要になるほど重篤な症状を引き起こす恐れがあります。

アドバイス

  1. 強力な磁石を持つマグネットセットは、子どもの使用を想定した玩具ではありません。子どもには触れさせないようにしましょう。
  2. 誤飲した可能性がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

マグネットを誤飲しても、すぐに症状が現れるわけではありません。

子どもが複数個の磁石を誤飲した可能性がある場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。

また、受診する際は、商品やパッケージを持参するなど、誤飲したものに関する情報をできるだけ伝えるようにしましょう。

参考

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