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5月 南牧村フキ生産組合 「春いぶき」の加工品試作会を開催
要約
南牧村では、平成29年度より4件の生産者によりフキ(県育成品種「春いぶき」)の栽培が開始されています。道の駅オアシスなんもくでの青果販売と併せ、加工品としても売り出す事を目的に2種の加工品試作を行いました。
1 ねらいと背景
南牧村での春いぶきの栽培は平成29年度から行われているが、初出荷となった30年度は、少雨による乾燥から、わずかな収量となりました。
今年度は、生育状況が順調で、青果として販売しても余剰傾向にあるため、生産者からの要望を受け、きゃらぶきと砂糖菓子の2種類の加工品を試作しました。
2 取り組み成果
きゃらぶきはフキの皮を剥かずに加工するため、仕上がった際の筋張りが懸念されましたが、食味の結果筋も気にならず、ほどよくフキの苦みの残った風味豊かな仕上がりとなりました。砂糖菓子については、煮詰める際の火加減と火を止めるタイミングが難しく、やや煮詰め過ぎてしまったようで、少し硬い仕上がりとなってしまった事が反省点としてあげられます。また、きゃらぶきには細めのフキが適し、砂糖菓子には太めの物が適することから、フキの先端の細い部分をきゃらぶきに、根に近い太い部分を砂糖菓子にと、使い分けを行ったことにより、どちらの試作品もフキの太さが揃った見栄えの良い品に仕上げる事が出来ました。併せて、それぞれの試作品について原価計算を行い、販売を想定した価格の検討も行いました。
3 今後の方向
農産加工については、原材料となる農産物の収穫時期や規格(大きさ)等によっても、加熱の火加減や時間が微妙に変わってくることから、製品としての理想の仕上がり具合の目安を設け、技術の向上・加工品の品質向上を図れるよう、継続した支援を行います。
きゃらぶき(途中経過)
砂糖菓子