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8月 「南牧加工研究会」試作研究会を開催
要約
南牧村の道の駅で加工・販売活動をしている“南牧加工研究会”のメンバーを対象に、村内産の柚子を使用した3品の試作を行いました。
1 ねらいと背景
富岡地区農業指導センターでは、南牧村の農業振興を図るため、道の駅「オアシスなんもく」で販売する新しい農産加工品開発の支援を行っています。
昨年度、道の駅内農産物直売所への出荷者による意見交換会を初めて開催しましたが、その際、新規参入で柚子の生産と加工を行っている農業者から「搾汁後の柚子の皮が大量に余っている。」との話があり、同席していた南牧加工研究会が柚子の皮を譲り受け冷凍保存していました。その柚子の皮を利用して新たな商品を作りたいとの相談があり、試作研究会を開催しました。
2 取り組み内容
柚子の皮を利用した「甘露煮」と「ピール」そして甘露煮を使用した「柚子のシフォンケーキ」を提案し、試作しました。参加者は3名で、各試作品の製造技術を習得することができました。それぞれの試作品の原価計算を行い、販売を想定した価格設定の検討を行いました。また、柚子の皮の提供者へ試作品の一部を試食品として提供したところ、大変気に入っていただき、「シフォンケーキを、自分が手がけるネット通販の宅配セット8月便の1品に加えたい」との要望があり、商談成立となりました。
3 今後の方向
今後は試作で取り組んだ柚子加工品の品質の安定とパッケージやネーミング等を含めた商品としての完成度を高める支援と、甘露煮を使った菓子のバリエーションを増やし、道の駅を核に販売の拡大を支援します。また、今回のような生産者から出た問題を加工組織や道の駅等で連携を図りながら解決できるよう支援を引き続き行っていきます。
試作の様子
柚子のシフォンケーキ