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5月 露地きゅうり栽培講習会を実施
作型を増やして出荷量向上を目指す
要約
インショップによる露地きゅうりの販売は収益率が高く、近年生産意欲が高まっています。そこで、栽培講習会を実施して、さらなる品質向上や出荷量増加を図ります。
1 ねらいと背景
甘楽富岡地域は、露地なす、下仁田ねぎ、たまねぎ、にら、いちごの5品目を振興品目に指定し、生産振興を図っています。さらに当地域は首都圏の50近い店舗に直接発送するインショップ方式や道の駅等農産物直売所での販売も多いため、少量多品目生産が盛んな地域でもあります。近年、インショップにおいて夏場の露地きゅうりは収益率が高く、生産者の意欲が高まっています。しかし、露地きゅうりは天候の影響を受けやすく、病害虫の多発や草勢低下で8~9月の出荷量が少なくなるため、露地きゅうりの出荷後半における販売を強化するため栽培講習会を実施しました。
2 取り組み内容
露地きゅうりの栽培講習会は、4月21日にJA甘楽富岡営農部で開催し、13名の生産者が参加しました。当センターからは、露地きゅうりの定植時及び栽培中の病害虫防除対策について説明しました。また、露地きゅうり新品種の生育特性や病害虫抵抗性程度等の紹介もしました。JAからは、きゅうり袋詰め時の注意事項について説明があり、特に花弁混入に注意するように指導がありました。また、8月以降の販売強化対策として、接木苗や新品種を用いて7月定植作型を増やすことで、出荷後半の生産量を確保する提案がありました。生産者からは、「作型を増やす場合は、早い作型と別のほ場に定植すれば、病害虫の多発を防げるのではないか」等の意見が出ました。
3 今後の方向
JA甘楽富岡の提案する7月定植作型については、生産者を募って検討することになりました。当センターは、今後とも生産者と密接な連携をとりながら、病害虫防除や草勢管理等必要な助言等をしていく予定です。
露地きゅうり講習会