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水環境・温泉研究センター(水環境係、大気環境係)の業務紹介
更新日:2020年7月20日
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1.水環境・温泉研究センターの設置に至る背景
これまでの水環境に関する研究所の取組は、主に法律の規制等に基づく水質に関した調査研究が行われてきていますが、その成果が水環境の抜本的な改善、資源としての有効活用という展開に必ずしも活かされていない状況にあります。
群馬県は、日本一の流域面積を有する利根川の上流域に位置し、湖沼や湧水、温泉にも恵まれた水源県ですが、一部に水質など水環境の改善が必要と認められる状況があり、水源県として、総合的な水環境の保全対策の検討が必要です。
水環境に関する研究は、これまで、当所を含めた群馬県の試験研究機関それぞれの課題に応じた取組を行ってきており、一定の成果が見られています。
しかし、水環境の現状を踏まえると、大局的な見地から、森林域を含む利根川水系上流域の環境保全や温泉資源の保護など総合的な研究を実施し、どのように群馬の水環境を保全し、水資源・温泉資源の有効利用を図っていくべきかなど政策提言を行い、行政施策へ的確に反映されるよう努める必要があります。
このような背景から、水環境、水資源・温泉資源研究体制の充実を図るため、平成18年度に「水環境・温泉研究センター」が設置されました。
2.センターの業務内容
水環境係
- 水質及び水環境調査
- 公共用水域水質調査
- 渡良瀬川水質調査
- 事業場等排出水排水基準遵守状況調査
- 地下水及び土壌汚染対策関連調査
- 水質汚濁事故等調査
- 尾瀬沼特殊植物等保全事業調査
- 産業廃棄物関連調査
- 水道水質試験精度管理
- 温泉資源保護総合対策調査
大気環境係
- 大気環境調査
- PM2.5調査
- 有害大気汚染物質等調査
- 大気環境フロン調査
- PRTR届出に基づく大気環境調査
- 碓氷川流域環境汚染対策調査
- アスベスト調査
- 酸性雨調査
- 長期実態調査
- 山岳部酸性雨等調査
- 環境放射能調査
3.調査研究
- 環境研究総合推進費による研究推進について
- 新しい河川環境の評価方法(群馬県版水環境健全性指標)について
- 河川中のマイクロプラスチックの調査方法の確立とその展開
- 大気中微小粒子状物質(PM2.5)に関する研究
- 大気環境に関する体験型学習プログラムについて(SPMやPM2.5を測ってみよう)
4.センターの運営方針
関係部局の試験研究機関・行政との密接な連携を図り、施策提言を目標とした調査研究を実施します。