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ぐんま未来産業アドバイザリーボード報告書について

更新日:2023年4月21日 印刷ページ表示

 群馬県産業の将来性と産業政策の方向性を総合的に検討する有識者会議「ぐんま未来産業アドバイザリーボード」を令和4年10月から令和5年3月まで5回にわたり開催しました。

 この会議での討論内容等を踏まえ、「デジタルイノベーション」「自動車産業」をテーマとして、本県産業の現状と今後のシナリオ、群馬県が目指すべき未来産業の姿及び群馬の新たな産業政策モデルを取りまとめた「ぐんま未来産業アドバイザリーボード報告書」を作成しましたので、公表します。

 このページでは、「概要版」ファイルの内容を抜粋して掲載しました。報告書のより詳しい内容について知りたい方は、「全体版」ファイルををご覧ください。

 ぐんま未来産業アドバイザリーボード報告書(全体版) (PDF:5.19MB)
 ぐんま未来産業アドバイザリーボード報告書(概要版) (PDF:2.26MB)

群馬県産業の現状と今後のシナリオ

  • 製造業・自動車産業が群馬県産業をけん引
     製造業が、県内総生産(GDP)と就業者数の両面から群馬県経済をけん引。特に自動車産業に特化。
     自動車産業の取引総額は過去10年間で1.4倍以上伸びている一方、1社当たりの売上額は2015年をピークに下降トレンド。電動化関連の事業獲得も今後の課題。
     完成車メーカーの成長に付いていくための攻めの経営、成長への投資が必要。
  • デジタルイノベーションと人的資本の質の向上による、生産性の向上を
    ​ 経済の成長、県民所得の向上には「生産性の向上」が不可欠。デジタルとの「新結合」としてのイノベーションと、人的資本の質の向上がカギ。
     製造業など力のある産業の更なる生産性向上に加え、デジタル・データ・ソフトウエアを源泉とした高付加価値型企業の集積も必要。
     企業のDXによる付加価値創出等は道半ば。スキル・ノウハウなど人材に起因した課題を克服するため、リスキリング、兼業・副業人材の活用なども重要。
  • 経営者に着目した施策の必要性
     経営者が自ら経営力を高めるとともに、技術力や開発力を高め、独自の事業展開ができるような体質改善が必要。
     経営者の年齢層や後継者有無の状況を踏まえ、創業・スタートアップ支援、事業承継支援といった経営者に着目した施策の重要性が増していく。

今後のシナリオ

  • デジタルイノベーションが進んだ世界観とシナリオ​
     デジタルが現実世界を包み、モバイルが起点となってリアルの行動を決める「モバイルファースト」がこの20年で完成しつつある。現実世界のデータ化とAIが支える「バーチャルファースト」も到来。私たちの行動や暮らしの価値も着実に変化していく。
     デジタルは、これまでの「思考や行動の縛り」を解き放ち、新しい自由な行動・体験価値を支援していくための解決策。これは、単にデジタルで埋め尽くされた便利な世界を追求するのではなく、ウェルビーイングの実現、「幸福を実感できる」世界を目指すもの。
  • 「移動」の価値DXによりモビリティの価値自体が変化。それゆえのCASE、MaaS。自動車産業が進むシナリオは?
     ハードウェアを含めたデジタル関連技術の革新によって「移動の価値」が変革することで、モビリティの価値自体も大きく変化。モビリティへのニーズは、これまでのプロダクト(製品の良さ)に加え、サービス(シェアライド・MaaS)、パーパス(移動時間・空間に対する価値観の変化)といったレベルへと変化を遂げていく。CASE対応や新たなモビリティサービス(MaaS等)が世界で必然の動きに。
  • こうした現状とシナリオを踏まえ、群馬県が目指す未来産業の姿は?

​目指​すべき未来産業の姿

胸襟を開いて受け入れ、世界最先端の実証実験・モデル事業を生み、国内外へ発信!

  • 既存産業のデジタル技術による高付加価値化&高所得企業の誘致
     製造業をはじめとする群馬県を支える産業群を、デジタルとの掛け合わせによる付加価値の高い産業へバージョンアップ
     情報・流通・専門技術サービス業など高付加価値型企業を海外企業も含めて誘致。バランス良く生産性の高い産業群を創造
  • 自動車産業からモビリティ産業への転換
     群馬の強みである自動車産業の集積を活かして「移動」に新たな付加価値を見い出すモビリティ産業へと産業の柱を転換
     イノベーションの機会創出とリスキリングなど人的資本の質の向上に資する施策を展開。産業と雇用をセットでバージョンアップ
  • 「未来社会を創る人財・企業」が集まるエコシステムによる新産業創出
      シビックテックの活用や、大学を核としたスタートアップ・エコシステムの活性化などにより、未来社会を創る人財や企業が群馬に集まるエコシステムを構築。これまでにない新産業を創出
  • クリエイティブの発信源
      デジタル技術を持ったクリエイティブ人材の育成や関連企業の誘致等、クリエイティブ産業の拠点化を目指す
     デジタル×メディア×アート×技術を組み合わせた、群馬県独自のクリエイティブ産業を創出
  • リトリートの聖地
      関心が高まる、地方への移住やワーケーション、心や体を癒やす旅行などの需要を取り込み群馬の強みである温泉や食、自然、様々なアクティビティなどを組み合わせ、国内外から誘客促進

群馬の新たな産業政策モデル

 目指すべき未来産業の姿を実現するため、群馬県では、3つのミッションを掲げて、新たな産業政策モデルをこれから続々と生み出していきます。
 県民や企業の皆さんが、未来産業の中で活躍していく主役です!共に第一歩を踏み出し、未来を創りましょう。​​