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アユ友釣り
更新日:2011年3月1日
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友釣りエキスパートを目指すあなたへ
種苗性検定からみたアユの攻撃行動
水産試験場では、ここで生産する人工アユの種苗性(放流アユの友釣り適性)を向上させ、さらに優秀なアユに仕上げるため、種苗性検定試験を実施しています。
得られた成果のエッセンスや他からの知見を合わせてエキスパートを目指すあなたへ、耳よりな情報をいくつか紹介しましょう。
アユが攻撃行動を開始するのは水温が11度になってからで、23~27度で最も攻撃行動が活発になります。また水温の上昇時の方が下降時より活発に活動します。
友釣りには朝瀬、昼トロ、夕のぼりという格言がありますが、朝一番には瀬肩のタルミでまず野アユを手に入れましょう。
最も攻撃行動の活発なアユは10分間に300回もオトリに体当たりします。このような血気盛んなアユはすぐ釣られてしまうでしょうが、なわばりアユへオトリを接近させる方法も工夫が必要です。なわばりアユの攻撃を受けやすい操作法は、ゆっくり下流からなわばりに近づけできるだけ底に近く水平におとりを泳がせながら、なおかつ長くとどまらせるようにします。自分の前か上流にオトリが位置し、引っ張らない(竿先が曲がらない)のがコツと言えるでしょう。
最近の釣り人の技術も向上しています。一般の釣り人がなかなか手の出せないところ、例えば川岸のヤナギの根元、テトラポットの際、対岸の岩盤の際、急瀬の石裏など釣り難いポイントをダイレクトに探れる技術は、一ランク上の釣果を目指すには重要なテクニックとなります。