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平成29年度第1回肝炎対策協議会について

更新日:2018年1月10日 印刷ページ表示

平成29年度第1回肝炎対策協議会議事録(概要)

◇出席者数:群馬県肝炎対策協議会委員8名、オブザーバー1名、傍聴人10名、保健予防課職員5名

(1)報告事項(平成29年度肝炎対策事業の進捗状況)

事務局:資料に基づき、1.平成29年度肝炎対策事業の進捗状況について説明。

1.肝炎ウイルス検査の受検促進

  • (ア)ウイルス性肝炎患者等の重症化予防事業(特定感染症検査等事業)
  • (イ)普及啓発

2.肝炎医療を提供する体制の確保

  • (ア)肝炎治療講習会の開催
  • (イ)肝炎医療コーディネーター養成事業
  • (ウ)肝炎治療費等助成事業
  • (エ)肝炎患者支援手帳の作成
  • (オ)普及啓発

3.肝炎に関する正しい知識の普及

  • (ア)肝疾患センター
  • (イ)普及啓発

4.その他

  • (ア)研修会への参加
  • (イ)肝炎対策協議会の開催

議長:ただいまの報告について御質問、御意見等はあるか。

委員:ウイルス検査の年齢制限を撤廃していただきたい。

事務局:保健所では年齢制限はない。市町村では40歳以上と定められている。健康増進法で40歳からとしているので、困難である。

委員:心配な方は、保健所なら何歳でも受けられる。年齢別の陽性率から年齢制限を設けている。要望があるのか。

委員:若年層でも感染していて検査をしていない人がいるのではと考えた。若い人も受けてもらうと良いと思っている。一生に1回は肝炎ウイルス検診を受けたほうがいい。

(2)協議事項

事務局:1.群馬県肝疾患専門医療機関について、前回の協議会の決定を受けて、入院要件を撤廃した要綱を県が定め、肝臓専門医が勤務する医療機関に照会したところ新たに16の医療機関から申請があったため、その承認についてお諮りしたい。また、沼田病院から辞退の届出が提出され処理した旨報告する。館林厚生病院は専門医を探しているところで引き続きお願いしていく意向である。

議長:16医療機関はすべて専門医がいるので承認して良いか。

(異議無し)

委員:辞退の手続きはどうなっているのか。

事務局:認定要綱第9条により辞退の届出があった際は県が認定取消をできるとしている。

委員:一度辞退した医療機関を再認定する取り決めはあるのか。

事務局:認定要綱に再認定の取り決めは無い。新規申請となる。沼田病院は辞退届が提出されていて、館林厚生病院はもう少し専門医を探してみるということである。

委員:専門医の異動があると増えたり減ったりするが、報告はあるのか。

事務局:毎年4月に専門医の在籍状況の確認をしている。リストの公表もしている。

事務局:2.第2次群馬県肝炎対策推進計画について、骨子として3本の柱となる基本施策を肝炎の予防と正しい知識の普及、肝炎ウイルス検査の受検を促進、肝炎医療を提供する体制の確保の3本とし、新たな指針の内容をもとに肝炎の予防を加える等、重要な取り組みを落とし込み、9つの主な取組みとその内容をまとめたものである。作成した骨子を元に現計画に言葉を落とし込んだものを素案とし、国の指針の中で示した目標と指標を参考に群馬県も新しく目標と指標を設定したので、検討をお願いしたい。

議長:委員の皆様から御質問、御意見等はあるか。

事務局:委員から事前に質問を預かっているのでお伝えする。

 まず1「総合指標」と「成果指標」について、基本的な方針の肝硬変、肝がんへの移行者を減らすことが目標なので、目標達成のための総合指標として肝及び肝内胆管がんの粗死亡率を提案する。

 続いて、成果指標を4つ提案する。成果指標1 B型肝炎ワクチン定期予防接種率、成果指標2 肝炎ウイルス検査受検件数、成果指標3 肝炎ウイルス陽性者フォローアップ件数、成果指標4 肝炎医療コーディネーターの配置数である。

 成果指標について、委員からの質問で、成果指標1、2、3の数値については、これで決定ということではなく、内容、数値の妥当性を引き続き検討してまいりたい。

 次に3主な取組みについて、(1)から(9)まで、取り組みを挙げ、内容を掲載しているが、これらについての具体的な方策はご意見を踏まえ、計画の中で記述、或いは実行段階で検討したいと考えている。

 次に、かかりつけ医の研修・登録制度は考えていないが、医師向けの講習会は引き続き行いたいと考える。

 コーディネーターについては計画の中で記述、或いは実行段階で検討したいと考えている。

 「主な取組み」の各項目は、目標を達成するために必要な事柄と考えているので、ご意見をいただきながら項目を精査して参りたい。

議長:委員からの回答をいただいた。具体的な数値、文言のありかたは素案にもとづいて肉付けしていくということでよいか。

委員:5年計画の評価時期はいつか。例えば、15%は5年目に達成しているということで、中途の評価はどのように考えているか。

事務局:30年から34年までの5か年計画としている。必要に応じて見直すとしており、数値も適宜確認できるよう追える数値を指標に選んでいる。

委員:ある程度実現可能な数値を挙げたらいい。総合指標の15%減は決定値か。

事務局:決定ではない。数値としては1月をめどに最終案で示していきたい。仮に置いたもので、追える指標として死亡率を挙げた。中間年あたりでデータを比較していきたい。

委員:B型肝炎ワクチンの接種率80%は、定期接種としては悪い数値と考える。大抵の定期予防接種は90%位ではないか。

事務局:昨年10月からの接種開始なので参考とする接種率がまだまとまっていない。他の子どものワクチンと比較する等して、適した数値を検討する。

委員:他のワクチンと比べて、それ並みとするのでいいと思う。

委員:人口が減るので、検査数の増加は妥当だろうか。40歳人口がこれだけいて、何%が受検したかを扱った方がいいのでは。

事務局:対象者およそ24,000人中約10%が受けている計算になる。実数の把握は難しい。他に人間ドックもある。検査数が減っているので21,600人は高いハードルだ。

委員:助成の対象範囲が広がったのは去年からか。

事務局:平成27年度は非課税世帯のみが定期検査費用助成の対象だったが、平成28年度からは市町村民税235,000円未満までに拡がった。自己負担額も減額になった。

委員:肝炎患者は肝硬変になるのを危惧している。肝臓の硬さの測定は助成できないのか。

委員:その検査は、診療で導入してみたが有用性は検討中である。超音波やMRIでも数値化できるようになってきている。血小板数など代替になる検査もあり費用の補助を云々するのは今後の検討となる。

議長:この件はよろしいか。

(はい)

議長:では、オブザーバーとして出席の方に、肝炎ウイルス検診の様子をお伺いしたい。

オブザーバー:春の特定健診時に肝炎ウイルス検診の通知を出している。5歳刻みで約3,500通の内10%位が受検し、陽性者は毎年1~2名。受検者数を増やしたい。陽性者は少ないので手厚くフォローしたいと考えるが、他事業もあって細かく対峙できない現状もある。

議長:なかなか受検してくれない現状があるようだ。かなりの人が受検して陽性者が見つかっているのに、治療に至っていないことは啓発していきたい。ウイルス性肝炎は治る病気になっていること、治療しないと重症化することを啓発することは大切である。

委員:啓発はある程度やってきて、受検率はフラットになって来ている。最近、試みているのが職域への啓発だ。協会けんぽのお便りに啓発記事を載せている。国保60万人、協会けんぽは会員が35万人くらいで家族を合わせれば60万人くらいいるのでかなりの啓発になる。

(3)その他

事務局:今後のスケジュールについて、今回の意見を元に、素案に肉付けし案を作る。委員の皆様にご意見をいただいた後、パブコメを募り、その後第2回の協議会で最終案をご検討いただく予定である。パブコメは県ホームページや県民センター等で見ていただく。

議長:他に意見が無いようなので、以上で議事を終了する。

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