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令和元年度群馬県肝炎対策協議会について

更新日:2021年3月11日 印刷ページ表示

令和元年度肝炎対策協議会議事録(概要)

  • 出席者数:群馬県肝炎対策協議会委員(8名中8名出席)、傍聴人3名、保健予防課・薬務課職員(事務局)9名

1報告事項

(1)第2次群馬県肝炎対策推進計画の進捗状況について

第2次群馬県肝炎対策推進計画の進捗状況について、事務局から説明。

第2次群馬県肝炎対策推進計画

  • 総合指標(肝及び肝内胆管がん粗死亡率(人口10万対)の15%低下)
  • 成果指標1(B型肝炎ワクチンの定期予防接種率を増加)
  • 成果指標2(肝炎ウイルス検査受検率を増加)
  • 成果指標3(肝炎ウイルス陽性者フォローアップ事業による検査費用の助成件数を増加)
  • 成果指標4(肝炎医療コーディネーターの全市町村及び全保健所への設置)

(2)令和元年度肝炎対策事業の進捗状況について

令和元年度肝炎対策事業の取組について、事務局から説明。

肝炎の予防と正しい知識の普及

  • 普及啓発
  • 肝炎医療コーディネーター養成事業
  • 肝炎患者支援手帳の作成
  • 肝疾患センター

肝炎ウイルス検査の受検を促進

  • ウイルス性肝炎患者等の重症化予防推進事業(特定感染症検査等事業)

肝炎医療を提供する体制の確保と患者等への支援

  • 肝炎治療費等助成事業
  • 肝炎治療講習会の開催
  • 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について

議長:委員の皆様から質問・意見はどうか。

委員:コーディネーター養成研修について、保健所や市町村、各医療機関など多数の受講者がいると思うが、医療機関等で誰がコーディネーターか分かるよう、ポスターなどを作って掲示してはどうか
また、妊産婦の検診での肝炎ウイルス陽性者について、市町村が対応を取っているのかをお伺いしたい。

事務局:コーディネーターの活用については県としても模索しているところである。現在はピンバッジを配布し、分かるようにしているが、ポスターの作成なども検討して、よりよい方法を検討していきたい。
また、妊産婦検診について、来年度から初回精密検査費用助成の対象者となるため、陽性者については初回精密検査費用助成の申請から市町村のフォローアップにつなげ、受診状況を確認できることになる。

委員:肝炎ウイルス検査の受検率が伸びていないが、受診率の向上に向けて力を入れて取り組んでいただきたい。

事務局:受検率向上のため、保健所単位で市町村に協力を求めるなど検討したい。

委員:市町村によって温度差があると思う。受検率の向上に向けて協力していただきたい。

委員:受検率の低さは以前から認識している。受検会場の増加や個別勧奨など、県と市町村が共同で行っていくことも必要である。

事務局:ご提案いただいたことも今後検討していきたい。

議長:指標とされている市町村の健診以外で自分の陽性を知る人は多い。そこまで反映したデータを出せれば増加傾向に思うが、引き続き取り組みを強化する必要があるのは間違いない。治療は進歩しているので、早期発見が重要である。

2 協議事項

(3)令和2年度肝炎対策事業について

事務局から、1 重症化予防事業の初回精密検査費用助成の対象者の拡大、2 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業の運用の弾力化、3 肝援手帳の改訂について説明。

議長:肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業については、改正があった場合には医療機関に速やかに通達されるのか。

事務局:肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業だけでなく、治療費助成制度等も毎年のように改正がある。改正があれば各関係医療機関にもれなく周知を行っている。

議長:今までは重篤な肝がん・重度肝硬変の方は助成が受けられなかったところがようやく、という制度である。ぜひ利用が進んで欲しい。

委員:初回精密検査費用助成が妊婦検査・術前検査に拡大される件について、どのような書類を必要とするのかについては、来年度ということか。

事務局:厚労省からの改正内容を考慮して、早期に決定したい。

議長:初回精密検査費用助成について、申請見込みの件数はB型・C型の両方か。

事務局:妊婦健診はB型のみ、術前検査はB型とC型の両方である。

委員:この数値は陽性者数であるが、実際に要治療となるのは半分程度かと思う。

(4)その他

議長:そのほかに、全体を通して意見はどうか。

委員:肝疾患専門医療機関について、肝臓専門医がいない医療機関も散見される。5年単位程度で見直してもよいのではないか。

議長:たしかに見直しが必要かと思う。

委員:健康づくり財団では、市町村の肝炎ウイルス健診の受託を行っており、県内35市町村のうち25市町村を受託している。各市町村と相談し、受検の勧奨行うことも可能かと思うが、市町村の予算状況が逼迫した状況であるので、そのあたりも考慮した方が良いかと思う。

委員:肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について、当初想定していた人数よりも申請数が非常に少ないのは説明いただいたとおりである。今後要件の緩和があると思うが、患者へも速やかに周知いただきたい。

事務局:肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業については改正により要件等の変更があれば直ちに周知していきたい。

委員:C型肝炎で抗ウイルス療法をして、ウイルスを駆除できなかった人たちの把握をしているのかについてお伺いしたい。

委員:インターフェロンフリー治療の再治療を行う方については、拠点病院の意見書が必要なので把握している。再治療の申請をしていない患者については把握できない。

委員:ある意味では一番治療が必要な方に届いていないということ。必要性があると思うので、検討していただければ。

議長:治療が終われば全て終わりでなく、治療しても発がんする方もいる。トータルでマネジメントすることの重要性も関係機関で考えていかなければならない。

事務局:初回精密検査費用助成、定期検査費用助成の申請によりフォローアップに参加する方もいる。フォローアップに参加いただくことで、上手く治療に乗せていくことができる。

委員:肝炎ウイルスが消えた方も発がんの可能性があるとのことだが、どのようなシステム・体制で受診するよう説明があるのか。また、検査費用の助成は病状で可否があるのか。

議長:抗ウイルス治療を終えても、継続的な検査の必要性については必ず医療機関で説明がある。どのような病状で治療を終えた方でも発がんリスクはあり、全く検査を続けなくていいということはない。

事務局:定期検査費用助成は経過観察中など、治療後の病態に関わらず受けることができる。

議長:以上で協議を終了する。

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