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新生児聴覚検査
聴覚は子どもの言語・認知・社会性の発達に重要な役割を果たしています。そのため、先天性の聴覚障害を持つ場合、言語を含む周囲の音が入力されにくくなることから、聴覚によるコミュニケーションに支障をきたし、言語発達、構音(発音)の獲得、情緒・社会性の発達に大きな影響を及ぼします。しかし、見た目ではわからない障害である聴覚障害は気づかれにくい障害です。
早期に聴覚障害を発見できれば、早期に補聴を開始し、適切な支援・療育を行うことができ、言語発達や構音発達を促し、難聴の影響を最小限に抑えることができます。そのため、聴覚障害において早期発見・早期療育は大変重要であり、早期発見を図るために新生児を対象とした「新生児聴覚スクリーニング」が行われるようになりました。
現在日本国内では、年間およそ4000人(国内出生数の約0.4%)が新生児聴覚スクリーニングによって聴覚障害が疑われ精密検査を受け、その内およそ1000人(国内出生数の約0.1%)に両側の聴覚障害が発見されています。ハイリスク因子の有無に関わらず、全新生児を対象に聴覚スクリーニングが行われるようになり、今まで気づかれにくかったハイリスク因子のない児や軽中等度の児はもちろん、重度の児も以前より早期に発見され、早期からの支援が開始できるようになりました。
群馬県での取り組み
県内全市町村が、平成30年4月から、検査費用の一部を公費負担しています。
妊娠届出時に、市町村保健センターから受診票を配布します。詳しくはお住まいの市町村保健センターにお問い合わせください。
新生児聴覚検査マニュアル(令和2年12月)(PDFファイル:2.24MB)
出産した分娩取扱機関で新生児聴覚検査を実施しなかった児の受け入れ可能医療機関、二次精査医療機関、最終精査医療機関(令和6年6月時点)(PDF:103KB)