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平成30年度第2回県立図書館協議会の開催結果について
更新日:2019年7月3日
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1 日時
平成31年2月8日(金曜日)13時30分~15時00分
2 開催場所
県立図書館3階研修室
3 出席者
委員10名、事務局10名
4 傍聴人
なし
5 議事
- 平成30年度事業の実施状況について
- 平成30年度図書館サービス目標の進捗状況及び評価基準の見直しについて
- 平成31年度主要事業(案)について
主な意見等
(事務局)
- 上記議事について、説明
(委員)
- 図書館に関する新聞記事をよく見るが、図書館に対する関心を高める努力をしており、図書館の評価は上がってきているように思う。新規事業のぐんま新発見講座については、もう少し詳しく伺いたい。また、新しい事業を行うに当たって検討した点などを説明いただきたい。
(事務局)
- 新年度予算のぐんま新発見講座については、純粋な新規事業になる。この事業はこれまで県予算を一円も使わずに実施していた「著者が著作を語る会」の実績が認められ、新規事業として予算化され実現したものである。「著者が著作を語る会」は本の著者が自ら著作について語るという企画で、みやま文庫の協力を得ながら、同文庫の作家を中心に定期的に講演会を実施してきた。金額的には少ない額であるが、色々と工夫して実施していきたいと考えている。
(委員)
- 県立図書館活用パートナーシップ事業の落語を聴く会など、柔軟に新しい企画をスピーディーに取り入れており、素晴らしいことだと思う。また、11月に開催された群馬県図書館大会に参加したが、学校の図書館司書もこうした研修を通して自分のスキルアップができ、司書同士の横の繋がりができることが大変ありがたいと話していた。
- 図書館サービス評価における目標値の設定について、前年度の実績から目標値をどのように客観的に設定したのかなど教えて欲しい。また、評価指標もアウトプットの評価が多い。例えばホームページの更新だけでなく、アクセス数とかはどうなのか。更に利用者の満足度といった点からも評価のアウト化をしてもいいのではないかと思う。
(事務局)
- 評価項目の目標設定について、行政機関は一般的な傾向として、前年度より数値が少し伸びるように目標設定をする傾向があり、図書館を取り巻く状況が全般的に右肩下がりの中でそれは少し無理があると思う。今年度は最初の設定が少し甘かったと反省しており、来年度に向けて評価項目、目標設定に関しては現状をよく踏まえて検討したい。
- 評価のあり方についても、いくつ情報を発信したかよりも、その情報でどうなったかという結果の方が大事だというのは同感であり、発信した情報がどう反映されているかということもよく検討していきたいと思う。
- 利用者満足のアンケート調査は、二年位前にある大学が協力してくれて実施したことがあるが、利用者の協力を得るのが難しく、思ったほどの成果がでなかった。結果は常に数字で捉えられるが、サービスの質というのは数字には現れない部分がある。そうしたことも踏まえ、図書館を利用している方も含め、日々色々な所で色々な方からご意見を聞くので、そうした幅広いご意見を大事にして、図書館サービスの改善に努めていきたいと考えている。
(委員)
- 図書館サービスの評価との関係で、フェイスブックとホームページに対する評価は取れる様になっているのか。例えば、あなたが欲した情報は今回そこで得られましたか、というような項目はあるのか。
(事務局)
- フェイスブックについては、いいね!というスタンプがあるが、なかなか、いいね!の数が増えない状況である。いいね!の数を目標にするのもなかなか難しい面があるが、いいね!が増えるように努力したいと思う。
(委員)
- 新規の事業のように、県が予算を出して、民間団体、個人等と連携をして、色々な事業を企画することは大変よいことだと思う。また、例えば図書館の持っている様々な資料を利用して街づくりにつながるような企画をするなど、県立図書館が持っている資料を活用した新規事業を実施して欲しい。
(事務局)
- 図書館では様々な機関と連携した取り組みを行っているが、例えば、県商政課のぐんまリノーべーションまちづくりセミナーという事業があり、リノベーションという名前で街の再構築を行うものだが、その講演会を図書館のホールで実施する。実際に図書館の建物の中で講演会をする外、関連図書の展示も行う。図書館としても街づくりに対して色々と協力していきたいと考えている。
- また、県が持っている様々な資料の活用について、来年度は県立文書館と連携した企画を検討している。文書館には、例えば江戸の古地図など、貴重な資料がたくさんあり、県立図書館にも関連した全国の古地図などの本があるので、両者が連携して面白い企画ができないか協議する予定である。そういう意味で、予算が少ない中、色々な機関と色々なものを組み合わせながら展示などの企画をしていこうと考えている。
- 今年度から始めた事業に県立図書館活用パートナーシップ事業がある。この事業は社会教育等の活動を行う民間団体との協働事業で、予算がついていない。民間団体と連携協力しながら、図書館の活用を積極的に推進したいと考えている。
(委員)
- 調査相談件数に関して、インターネット検索が普及する中、相談内容が非常に高度になってきているとのことだが、調査相談件数は今後増えていくと見込んでいるのか、またこの傾向に対して今後どのような事業計画や予算配分措置を考えていのるか。
(事務局)
- レファレンスについては、家庭でも辞書を使わずネットで検索する時代なので、今後も簡易な調べ物の件数は減っていくと思う。しかし、逆に難しい質問は増えてきている。例えば、地元の〇〇という人物はどういう人であるか、というようなネットには載ってないようなレファレンスが増えている。したがって、ネットの世界に載っていない情報に対応できるよう、人物データーベースをしっかり構築していきたいと考えている。レファレンス件数は減っていても、手間暇は増えているので、その分だけレファレンスに関係する図書資料をしっかり充実させていこうと考えている。
(委員)
- 図書館サービスの評価について、前年度を基準にするのは一番着実で分かりやすいが、今年の傾向見てみても4分の3終わった段階でのでこぼこが事業によってかなりある。前年度だけを基準にしていると、その年度の特異な事業によって基準値が大きく変わってしまうと思う。客観的なデーターを求めるとすれば少なくても前3年度の平均値、それにこれから行っていく事業の中で予算の増減や特別な事業の展開など、そういった要素を加えてプラスマイナスをしていく必要がある。だからまさに右肩下がりでいいわけで、そういったものにしていくと、より客観性が高くなると考える。
(事務局)
- 図書館サービス評価の目標設定については、前年度を基準とするのではなく、過去3年または5年の実績も見ながら検討していきたいと思う。また図書館は利用者や貸出件数が年々減ってきているということで、それを目標にすると絶対右肩上がりにならないため、目標項目として敢えて避けてきたが、来年度はその点も見直していきたいと考えている。というのも、今年度は対前年度では図書の利用件数はここに来て伸びている。図書資料は今年度約5千万円の予算が付き、本をたくさん買っているので、図書館には新しい本があるということが利用者に段々と定着してきたためと考えられる。利用者数はまだ右肩下がりという現状はあるが、図書資料の利用件数と図書利用者数をもっと正面からとらえ、来年度の目標項目及び目標値の設定について議論して決めていきたいと思う。
(委員)
- 図書館の指定管理制度の導入というものが全国的にいろいろ話題になっているが、群馬県では指定管理者制度の導入についてどう対応しているのか、教えて欲しい。
(事務局)
- 指定管理者制度については、県立図書館で導入するという話は一切出ていない。ただ、東毛地域の市町村立の公共図書館については議論があることは承知している。東毛地域は、栃木県内の市町村立図書館のかなりの数が指定管理者になっていることもあり、地域的な影響があるかと思う。県立図書館は採算に合わないようなレファレンスを一生懸命やることこそが使命であり、収支だけを考えてやるというのは無理がある。県立図書館には指定管理者制度は馴染まないということを強く主張していきたいと思う。
(委員)
- 学校図書館は子ども達が本を読んだり、勉強したりする場所として少しずつ広まってきており、心ある司書さんが一生懸命やってくれていると感じている。県立図書館でも研修会や本の貸出支援セットなど学校図書館と関わる事業を実施しているが、県立図書館に借りに来る学校や借りようと思う先生が少ないのではないかと思う。学校図書館は子ども達が本を読んだり、勉強したりするためにあるということを、県立図書館から情報発信してくれると、もっと学校図書館が利用されるのではないかな思う。
- 学校司書は各学校に一人しかいないが、本当に司書さんの力で学校全体の学力がアップするというのが、長く本屋をやったりする中ではっきりと分かっているが、それが全然表に出ないところがすごく歯がゆく思っている。また、学校司書と司書教諭の連携がうまくいかず、学校図書館がきちんと機能していない学校もあるので、県立図書館としてもその辺のことをもう少し支援してもらえないかと思う。
(事務局」)
- 子ども達にとって学校図書館が大事だというのはとてもよくわかる。その一例として、当館では若者の図書館の活用の仕方を研究するアフター5委員会というのを開いている。大学生や大学を卒業してすぐ位の方が参加しているが、それぞれ学校図書館のイメージが違い、話が合わない。学校図書館が好きでよく利用していた子どもは、学校図書館のイメージがそのまま公共図書館のイメージになっている。逆に学校図書室が暗くてジメジメして人がいなくて寒いような所だと思っている子どもは、成人した今でも公共図書館もそういう所だと思って見に来る。また学校とか大学で、皆でわいわい話し合いながら図書館を利用した経験があると、県立図書館には皆で話し合えるスペースがどうしてないのかということになる。したがって小中高大学までの学校図書館のイメージが公共図書館のイメージを作っているということを今回の若者が集うアフター5委員会に参加して感じたところである。
- そういう意味で小中高の学校図書館は全て大事であるのだけれども、県立図書館はたった一つしかないので、県立図書館だけで県内全ての小中学校を応援することは無理である。県立図書館はモデル的に小中学校の応援の仕方をチャレンジすることはできるが、県内隅々の地域までそれをやることは不可能だから、市町村立図書館は市町村立小中学校を応援して欲しいということを研修会等のあいさつの中でお話しさせていただている。地域の実情とか色々とあると思うが、自分たちの地域の小中学校は自分達の図書館が応援するんだという意識を持っていただけるよう市町村立図書館にお話ししているところである。
(委員)
- 全部が右肩下がりの中、一つ一つの企画に職員皆の熱意が感じられ、本当に県立図書館は頑張っていると思う。ビブリオバトルの参加者数は、報道機関への情報提供や色々なPRを行ったことによって目標を大幅に上回ったが、そういう意味でも様々な報道機関に情報提供することが大切であると思う。
- ホームページとかフェイスブックを利用してPRしているが、できれば掲載記事は誰が書いたかわかるように署名入りにするのがよいと思う。例えば、館長さんとか次長さんとか。名前を出すのに差し支えがあれば、群馬ちゃんとかニックネームでもかまわないと思う。署名記事にすると、その人の主張は何だろうと思い、もう一回読み返す事が多いので、見る回数も増えると思う。
- また群馬県立図書館はなにか特徴があった方がいいと思う。先ほどお話しされた「著者が著作を語る会」という講演会などを積み重ねているうちに段々と県立図書館らしさが出てくるかもしれない。群馬県立図書館とはこういうところなんだというような何かがあったらよいと思う。
(事務局)
- フェイスブックやホームページを署名記事で載せることについては、よく協議してどういう形で責任ある情報を出せるようにするか検討していきたいと思う。
- 県立図書館の特徴は何かということだが、全国の公共図書館の中で、これが群馬県立図書館の特徴だと言えるものがあるとすると、他の図書館よりいち早く社会教育施設であるということに目覚めた図書館であるということは言える。図書館は本を貸すところだという感覚があるが、私は図書館は社会教育の施設であると考えている。「著者が著作を語る会」という講演会は当館の特色ある事業であるが、一番当館の特色ある事業は「ときめきルネッサンスサロン」であると思う。このサロンは何かを目的にしているものではなく、ある一定の年齢の人たちが定期的に集まって自由に話し合う場である。そういう人たちが集まった時に何かそこから生まれるのではないかという実験をしている。社会教育施設としての図書館に人が集まり、集まった人が何かを始めることで何かが変わるのではないかと考えている。そういう意味で、「ときめきルネッサンスサロン」や「県立図書館活用パートナーシップ事業」という企画は、図書館に来た人が何かを始めてくれる、そこに何かこれからの図書館の姿を見つけたいと思ってやっている。実際これからどういう展開になるかわからないが、図書館は社会教育施設なので、色々な人が来て色々なことを始めていくきっかけになる場所になることを期待している。また、メディアへの掲載については、これまで以上に様々な報道機関に情報提供を行い図書館の様々な事業をPRしていきたと思う。
(委員)
- 「ときめきルネッサンスサロン」は昔からあったものではなくて、最近できた企画だと思うが、今後も引き続き継続して県立図書館の特徴ある事業として実施していってもらいたいと思う。
(事務局)
- 出来るだけ今後も継続できるように制度化していきたいと思う。
(委員)
- 市立図書館は非常にスペースがないため、本を廃棄している図書館が増えている。群馬県に一冊しかないのに廃棄してしまう。その重要性を感じない司書、職員が非常に増えておりとても心配している。司書の専門性を確保するため県内の公共図書館の司書をどのように育成していくか県立図書館の考え方を教えて欲しい。
- 学校図書室の支援については、県立図書館が全てを支援するのは非常に大変なので、それぞれの市町村立図書館がそれぞれの小中学校の学校図書室の支援をやっていただくように、県立図書館長からは各市町村立図書館長にお話しをしていただくのが一番良いのではないかと感じた。
(事務局)
- 市町村立図書館はどうしても書庫が狭いので、新しい本と古い本がごちゃごちゃになると書棚としての魅力が下がり、どうしても古い本をどこかに片付けることになると、収容スペースがないこともあって捨ててしまう。そのことは十分認識しているので、県立図書館は図書資料の最終保存館という意識を持って、本は捨てないということで取り組んでいる。一冊しかないような本が捨てられているかという点については、ほとんどその状況はないと思っている。現在は公共図書館間の横断検索ができるので、図書が有るか無いかということはすぐにわかる。
- 本の除籍、廃棄の問題、そして市町村立図書館長に直接話すとういうのはもっともなことだと思う。新年度は群馬県内の公共図書館長会議を開いてみたいと思う。
(委員)
- 配架する時に調べる館はあり、自分の館にしかないから取って置こうという図書館もあるが、最近はそれすらしなくなっている部分があるのではないかということでいう心配している。
(事務局)
- 検索システムを見て確認するということは、もう一回周知するようにしたい。
(事務局)
- 今心配しているのは雑誌が無くなるのではないかということである。雑誌を県がどこまで保存するかということは大きな問題だと思っている。県立図書館では極力雑誌を捨てないようにしている。書庫スペースが一杯に埋まっているが、何とか対応したい。外部書庫を現在2ヶ所設置したところである。
(委員)
- 県内で捨てない雑誌というのも持っているが、そういうのは調べてみたことはあるか。
(事務局)
- 捨てない雑誌は特に調べてはいない。
(委員)
- 調べてみるのもよいかと思う。県立図書館は持ってないが、この市町村立図書館に行ったらいつからあるということがわかるように。是非雑誌についてもお願いしたい。
(委員)
- デジタルライブラリーが非常に伸びてきているということだが、郷土資料をデジタル化した後の保管についてはどのようになっているのか。映像などはやはりデジタルの方が非常に良いし、離れている場所からでも見ることができるが、デジタルというのは破損した時は使えなくなってしまう。県立図書館ではデジタル化した後の資料をどのように保管しているのか教えていただきたい。
(事務局)
- 当館のデジタルライブラリーは自分の所で持っている資料をデジタル化しているので、そのデジタルが破損しても、資料は当館が保管している。デジタルにしたから廃棄してしまうということは一切ない。
(委員)
- 平成30年度のサービス目標の進捗状況について、図書館等職員研修参加人数及び今年度一年間でデジタル化追加登録された件数を具体的に教えて欲しい。
- またフェイスブックについて、その文章を読んだ方がその行事の内容が分かるようなちょっとしたインフォメーションを入れておくと、その行事の内容をイメージしやすくなり、参加してみようかなという感じが持てると思う。
(事務局)
- 図書館等職員研修の参加人数は、図書館職員司書実務研修が151名、学校図書館関係実務研修が115名になる。
- デジタル化の件数は、現在1080点登録されており、昨年度に契約登録された対象点数は143点、契約金額は消費税込みで592,868円になる。今年度については現在デジタル化を実施中で、3月31日に完成する。
- フェイスブックについては、一昨年12月から開始したが、ホームページの情報とフェイスブックの情報は多少は違わないと意味が無いと考え、ホームページは事業の具体的な内容を案内し、フェイスブックには事業の実施にあたっての楽屋ネタみたいな情報を載せるように仕切ってスタートした。フェイスブックはホームページは見てもらっていることを前提にしているため、楽屋ネタから見ている人には行事全体が見えないということもあるので、今後の運用についてはその点も踏まえ再度検討したい。
(議長)
- 図書館サービスの評価基準の見直しについては、事務局から1案と2案の説明があったが、事務局が提案する1案を採用することで委員の皆さんはよろしいか。反対意見はなかったようなので、評価基準については1案を採用し、今後は進めていただきたいと思う。
- 続いて意見交換に移りたい。協議会の役割として図書館サービスについて館長に意見を述べることになっているので、忌憚のない意見をお願いする。
(委員)
- バックヤードツアーを企画して欲しい。
(事務局)
- 図書館のバックヤードツアーについては、新年度に実施できるよう検討していきたい。
(委員)
- 県立図書館では管理側と職員の労働組合との労使交渉はあるのか。
(事務局)
- 県立図書館にも県職員の労働組合の分会があり、毎年分会長からは要望が出る。よく出る要望としては、女性トイレの洋式化がある。
(委員)
- 私もトイレを使ってみて、県立図書館なのに何でこんなに古い施設なのかと思った。
(事務局)
- 施設が老朽化していることは承知しており、女子トイレの洋式化、ウォシュレットの設置なども含め、利用者が快適に図書館を利用できるよう優先順位を付けて段階的に施設整備に取り組んでいる。
(委員)
- ときめきルネッサンスサロンについて、毎月の参加者の数が大きく変わっていないが、参加者は新規の方になるのか、リピーターの方になるのか。また積極的に呼びかけて参加者を増やすとか、あるいは参加者の人数の上限のようなものはあるのか。
(事務局)
- 現在の参加者は大体20人弱の人数で、これくらいが丁度いいと感じている。1回目から参加しているリピーターの方は十数名おり、途中から参加して2、3回で来なくなる方もいるが、参加については毎回制限を設けず自由にやっている。そういう人たちが集まって何が生まれるかが楽しみなのだが、まだ具体的な成果というものは出ていない。
(委員)
- 心配なのは特定の方々だけのサロンになってしまうのではないかということが懸念される。その辺のバランスを取るのが難しいと感じる。
(委員)
- 県立図書館活用パートナーシップ事業の「落語を聴く会~落語で偲ぶ江戸~」は大変楽しい企画であり、CDを聴きながら解説をしてくれるが、どなたがされているのか。
(事務局)
- 落語を一つ聴いて、その後にその落語の中に出てきた色々な言葉や江戸の文化などについて解説するもので、江戸検定という資格検定の1級をお持ちの方が、自前で資料を作成してやっていただいている。今年度は5回実施していただいた。
(委員)
- 県立図書館が色々な事業に取り組んでいるが、市町村の図書館にもこうした事業や人材を紹介していただき、広めていただければと思う。
(事務局)
- 旅費などの予算も付いておらず、講師には手弁当でやっていただいている部分もあり、難しいところもあるが、機会があればお話ししたい。
(委員)
- 除籍資料の無償譲渡について、利用は増えているのか、減っているのか。
(事務局)
- 実際に除籍本の譲渡会を行うと、学校図書館に良いなと思う本は初日にあっという間に無くなってしまう。大人向けの小説など残ってしまう本が以外と多く、除籍できる本の性格からして学校図書には合わなかったりする。できるだけ本が活かされるようにしたいと考えているが中々難しい面がある。
(委員)
- 昨年、県立近代美術館の企画展と連携して県立図書館で蔵書コーナー作って関連する図書を展示したが、今までそういう連携事業はなかったので、県立美術館、県立図書館が一緒になってやることで宣伝効果もすごく上がると思う。
- 4月20日から6月23日まで「くまのパディントン展」が県立美術館で開催される。くまのパディントン自身はすごく有名だが、この本や絵本を読んでいる人は少ないと思う。県立図書館でも、関連図書の展示コーナーを作って応援してくれると思うが、多くの方がこの本や絵本を読むきっかけ作りになってくれればよいと思う。
(委員)
- 群馬県図書館協会の図書館職員専門研修を大学図書館協議会の研究会とかねて開催しているが、3月14日の午後2時から群馬大学中央図書館で「絵本がつなぐ過去と未来,絵本でつながる人と街」と題して講演会を行うので、是非お越しいただければと思う。