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第4回過疎山村振興に関する有識者会議の概要
更新日:2016年3月30日
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1 日時
平成28年2月1日(月曜日) 15時00分から17時00分
2 場所
群馬県議会議事堂2階 202会議室
3 出席者
(1)委員(8名)
- 西野 寿章 高崎経済大学地域政策学部教授
- 新井 小枝子 群馬県立女子大学文学部准教授
- 斉藤 都繁 くろほね交流居住支援隊長
- 佐藤 茂 くらぶち「草の会」代表
- 今井 祐市 神流川森林組合参事
- 星野 恵美子 旅館業(片品村農家旅館経営)
- 神田 強平 上野村長
- 長谷川 最定 南牧村長
(2)事務局(10名)
- 企画部地域政策課
- 環境森林部林政課、林業振興課
- 農政部農村整備課
4 議題
- 前回提案意見等への対応について(資料1、2)
- 群馬県過疎地域自立促進計画(原案)について(資料3、4)
- 意見交換
- その他
5 議事概要
1 開会
2 あいさつ
3 議題
(1)第3回有識者会議意見等への対応について(資料1、2に基づき事務局から説明)
(2)群馬県過疎地域自立促進計画の原案について(資料3、4に基づき事務局から説明)
(3)意見交換 【主な意見】
- 地域おこし協力隊を導入する際には、どのようなミッションや使命を持って山村に入っていくのかを確認する必要がある
- 山村が抱えている悩みと地域おこし協力隊が抱いているミッションや使命がかみ合わないと山村にとってよい結果は生まれてこない
- 山村における定住の促進については、産業興し(農業、林業、観光)をどのようにしていくのかが大変重要
- 不在村地主の問題については、自治体の協力を得ることが不可欠だが、個人情報保護法に触れない範囲でどこまでやれるかを考えていく必要がある
- 群馬から都市部へ転出した人が、群馬に戻ってこられるような制度があればよい
- 都市部から群馬に愛着を持って戻ってくる人が増えればよい
- 県の事業として地域おこし協力隊の市町村における設置を支援するだけではなく、隊員の活動を充実化するための支援もしてはどうか
- 方言研究を通じて培った地域に入り込む手法を地域おこし協力隊員等へアドバイスすることは可能
- 「わたらせ渓谷鐵道」を維持するために駅周辺へ花を植えており、地元住民が中心となって桜祭(花見の会)を開催して地域の活性化を図りたいと考えている
- 移住者を受け入れる側がしっかりと移住者への支援を行わないと定着することは難しい
- くらぶち草の会では、有機農法をしっかりと教え、販売先も面倒を見ることにより18年間で30世帯以上が地域に定着している
- 農業を志す人に対して、販売先と家を斡旋して農業を教える体制をつくれば農業で地域に定着してもらうことができるのではないか
- 地域おこし協力隊のような若い人達には販売の手法を考えてもらうなど具体的な使命を与えればよいのではないか
- 農家が移住希望者の相談会に出席できるような機会をつくってほしい
- 集落が不活性化している要因は、「空き家」「耕作放棄地」「山」「お墓」といった死んでいる土地が増加していること
- 死んでいる土地については、所有者不明のものが多数あるため、こうした土地を生かせるような協力体制を整える必要がある
- 「過疎地域の高校は守る」といった強い意思を打ち出してほしい
- 教育委員会ともしっかりと連携して計画策定を進めてほしい
- 都市部の学校から修学体験旅行を受け入れることは、地域にとってもメリットがあるので、都市部の学校の先生に対するPRが大切
- 地域おこし協力隊の隊員数について、国は数値目標を定めているが、数だけが増えればいいという問題ではない
- 林業県を目指すのであれば、国の支援が十分ではない部分を県に支援してもらわないと木材の素材生産や森林整備はますます厳しい状況になる
- 地域おこし協力隊だけではなく集落支援員に対する支援措置も検討していただきたい
- 市町村の人口規模や一市町村での受け入れ人数の上限を設けるなど地域おこし協力隊の制度改正を国に要望していただきたい
- 県に集成材を加工する拠点の整備を進めていただきたい
(5)その他
会議録については、概要を作成し、県ホームページにて公開することと決定した。
なお、本会議をもって過疎山村振興に関する有識者会議の開催は終了となるため、座長が退任した。