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第4回群馬県過疎有識者会議の概要

更新日:2022年3月2日 印刷ページ表示

1 日時

令和3年6月17日(木曜日) 10時00分~12時00分

2 場所

県庁地域創生部会議室

3 出席者

(1)委員(10名)

  • 西野 寿章 高崎経済大学地域政策学部教授
  • 指出 一正 ソトコト編集長
  • 星野 麻実 NPOキッズバレイ代表理事
  • 古川 拓 なんもく大学事務局長
  • 村上 久美子 中之条町移住・定住コーディネーター
  • 星野 恵美子 旅館業(片品村農家旅館経営)
  • 北山 郁人 みなかみ町体験旅行 常務理事
  • 黒澤 八郎 上野村長
  • 長谷川 最定 南牧村長
  • 熊川 栄 嬬恋村長

 (欠席)田村 利男 神流町長

(2)事務局・関係課(8名)

  • 地域創生部地域創生課
  • 地域創生部ぐんま暮らし・外国人活躍推進課
  • 環境森林部森林局林業振興課
  • 農政部農村整備課

(3)オブザーバー(27名)

  • 市町村担当者
  • 県行政県税事務所担当者
  • 群馬県町村会

4 議題

 ぐんま快疎化リーディングプラン(原案)について(資料1)

5 議事概要

1 開会

2 あいさつ

3 座長あいさつ

4 議題

意見交換 【主な意見】

  • 快疎という言葉が前面に出ている。快い疎、新たな考え方が出ており、非常によい。このプランが新たな価値観に基づいた新たな地域づくりの拠り所になるのではないかと感じた。全体的に過疎地域の価値や可能性が強く表現されており、特に内発的な発展という言葉があったが、過疎地域の可能性をどう実現していくかのポイントは内発的な動きが起きることだと思っている。
  • 複式学級や無学級に対する支援の強化、教育上の過疎を招かないような対策を記載してもらえば非常にありがたい。それぞれの課題が大きな問題があるが、本村としての現状を述べることも含めて、教育の面では非常に将来に対する危機感を持っている。小規模学級、無学級への対策を取り上げていただけたらと思っている。
  • 過疎地域には緑のダムという人間の一番根源的な重要な資産があるわけだから、特に都会に住む人に緑のダムをしっかり告知しながら政策の中に反映できたら、地域が連携しながら広域的に活動できたらと考えている。
  • 、快疎という言葉が群馬県発の言葉であることが分かって、言葉を創った時点でフロントランナーだろうと思った。この言葉を他の自治体に奪われずに、県のプライドとして快疎というものを進めていければいい。
  • 住民側からのやるべき行動、やるべき働き方、生き方というところをもう少し考えてみてもいい。
  • はNPO法人も行政も稼ぐ力を持たなければいけないと思うし、誰かと一緒に何かをするためには自分が自立していられるように、自分のところで稼いで相手も稼げるように連携していくところが欠かせない。
  • もっと自分で考えて、できることをやらなければならないし、そのためには協力することも必要だと、地域にいる我々が話していく、認識して、かつ動いていくことが大事。
  • 自分の地域に自信がない方の意識改革は無理矢理するのではなく、住民に寄り添った政策等を立てたりして動きが活発になれば、住民の意識が変わっていく。そういったものも最終的には必要になる。
  • ニホンジカが毎年、異常な数で増えている。相当切羽詰まった状況だというところを認識していただきたい。林業も農業も何もできなくななってしまうので、特に獣害対策全般ではなく、ニホンジカを強調して対策をお願いしたい。
  • 群馬県全般で景観への配慮、意識が低い。プランに記載されている景観は昔の伝統的な町並み等を保全する位置づけにはなっているが、そういうものではなく、集落とか農村地帯の景観をかなり意識してつくっていく必要がある。
  • 快疎とは何か、他にはない価値を持ちとあるが、もう少し具体性のある説明が入った方が、群馬県が打ち出していることがわかりやすくなると思う。打ち出すからにはそれなりにキャンペーンではないが、チャンネルを使って、快疎を連呼するなどの取組をすると良い。
  • 地域循環共生という考え方で言うと、お互いの強みを活かしてお互いにないものはお互いにシェアするような共生的なところをニュアンスとして入れておくと排他的な感じにつながらないのでよろしいかと思った。
  • 外からの力も重要だが、やはり内からの自分たちでやっていくという気持ちがとても大切だと思ってきたので、そういった自分たちがやっていくという気持ちの意識付けをどうしたらできるのかという点が、内発的発展につながっていくのではないかと思う。
  • このプランを県民に知らせるところをもっと努力していただきたい。そうすることで快疎という言葉も広がっていくし、つながっていくと思った。発展的で前向きな良いプランが策定されようとしていると思ったので、効果的な周知方法も考えていったらどうか。
  • 集落を自立させるということは現実的には非常に難しい。ただ不可能ではなく、例えば、再生可能エネルギーの活用に可能性がある。現在、過疎・山村地域の本当の価値は水力ではないかという意見もある。小水力を重ねていくと大きな発電力になるが、それを地域の自主財源にするということが非常に重要だ。
  • ウッドショックの関連で、食料安全保障があるが木材の安全保障も考えないといけない。これが山村の振興とどう結びつくかというと、一緒に考えないといけないが、木材という資源を持つ山村のためにもこの問題は触れておくべきだ。価値、資源、水力、森林資源を持っている山村ですから、そこをうまく活かすことを考えていかないといけない。それこそが持続可能性のベースになるような気がしている。
  • 国産材に切り替わったとしても住宅の建設には間に多くの業者が入るので末端の林業従事者がウッドショックの恩恵を受けるのはまだ先の話だと感じる。一番危険で、ある意味で命を賭けて体を張って働いている末端の林業従事者にお金が入る仕組みがあれば、林業という枠の中での循環がまわる持続的発展に繋がる。
  • 外から人を呼び込むためには、快疎の中でどれだけ快適に子育てができるのか、都会の子育てとどう違うのかを見せる必要がある。過疎地域に子育てをストーリーとして見せてあげて、まず興味関心をもってらうところから、事例を発信していくと、そういう子育てをしてみたいと思うはず。
  • 移住者を持続的に増やしていくためには、受け皿の強化が急務だ。県として移住コーディネーターを市町村に置く取組をしているが、実際、何をしてよいかわからない新任コーディネーターもいる。受け皿強化のために、まず体制を整えることに力を入れるべき。
  • 観光業に関する事業を外資の企業や東京の業者に発注しているため、地域経済に循環していない。もし町でお金が回るような仕組みが少しでもあるだけで大きく変わる。
  • 人が集まれる場所があるかと人材育成という2つの事柄をセットで進めることが求められる。これを同時に走らせている地域は本当に強い。移住者が増えることは良いことだが、そこからビジネスが生まれることが大事で、そのビジネスを生み出すために、きちんと場所をつくっているか、一番は大人に向けての教育をしているかがポイント。
  • 山村に住んでいる人が山村の価値に気づくためにどうしたらよいかを掘り下げることで持続的発展に繋がる。山村の価値に気づくための教育は学校だけでなく地域や家庭内の役割が大きいのではないか。
  • 過疎地域にある可能性は、社会が過疎地域の価値に気づいている、そこが一番の可能性だと考える。都市の弱さと農山村の強さが露呈され、農山村にあるものを残すことに魅力を感じる若者も増えている。
  • 内発的な発展は地域に住む人の力が必要であり、また外から多くの人が関わる地域は強い。内の人の力と外の人との繋がりを持つ地域は、持続可能な地域になり得る。
  • 持続可能性という観点に絞ると、行政として絶対に休まないということが重要。財政的、人材的に困難な状況のときに中断してしまう、また首長が代わったときに政策が大幅に変わってしまう、そのようなことが内容にしなければならない。また少なくとも100年、200年先将来を見据えた計画を策定したい。

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