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群馬県環境学習等推進行動計画

更新日:2015年8月14日 印刷ページ表示

1 計画の趣旨

 本県における環境学習を進めるため、平成18年3月に策定した群馬県環境学習推進基本指針の目標である『環境に興味を持ち「人と環境」の関係について総合的かつ科学的な理解を深め、環境に責任と誇りをもって、主体的に行動できる人を育てる学習』を具体化するために策定しました。

2 計画の位置づけ

 県政運営の基本方針を定めた第14次群馬県総合計画「はばたけ群馬プラン」の環境部門の最上位計画として推進する「群馬県環境基本計画」における環境学習等に関する個別基本計画として位置づける。
 また、本計画は環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律(平成15年法律第130号)第8条に規定される都道府県が作成する行動計画として策定する。

3 実施期間

 平成27年度から平成32年度の6年間

4 環境学習の基本的な方針

(1)めざすべき姿

ア めざすべき人間像

 めざすべき人間像を三つの要素として掲げ、群馬県の豊かな環境を次世代に引き継いでいくことを目指す。

  • 環境に関心を持ち、主体的に学ぶ
  • 人、自然、社会へのつながりを持てる
  • 地域へ愛着を持ち、主体的に行動できる

イ 環境学習の推進方針

 人と環境」の関係について正しい理解を持ち、環境問題を自らの問題として主体的に考え行動するための方針を掲げる。

  • 環境への関心を高める
  • 正しい知識を習得する
  • 自ら考える態度を養う

ウ 環境学習において重視する点

 めざすべき人間像及び推進方針を踏まえ、重視する学習を掲げる。

  • 実体験を重視した学習
  • 「いのち」や環境を大切にする心を育む学習
  • 環境への影響を身近に感じる学習
  • 客観的で科学的な理解に基づいた学習
  • 互いに意見を述べ合う多様な場所での学習
  • ライフステージに応じた体系的な学習

(2)環境学習における各主体の役割

 県内の環境学習を総合的に推進していくためには、県民は自主的で主体的な取組が期待され、家庭、学校、社会(地域、NPOやボランティア団体、事業所)などの各主体において、積極的に連携・協力して取り組む必要があります。行政は、各主体間の連携・協働を促進するとともに、指導者やコーディネーター(調整役)・ファシリテーター(促進役)の育成を図るなど、実効ある環境学習が推進できる基盤を整備します。

(3)ライフステージに応じた環境学習

 環境に責任と誇りをもって行動できる人を育てるためには、成長段階に応じた体系的な学習が必要となります。そのためには、生涯学習の観点に立って、就学年齢期だけでなく、幼児から高齢者までのすべての年代を対象に、各年代に応じた効果的な環境学習を推進することが必要です。

5 施策の推進【五つの柱】

(1)人材の育成・活用

 環境問題について専門的な知識を持つ人材を育成するとともに、その人材を活用し、環境学習や環境保全活動に取り組む人材を育て、育てた人材に対して活発な行動を促す調整・促進役も育成します。

(2)参加の場や機会づくり

 社会を構成する個人、NPOやボランティア団体、事業者などの各主体が、環境問題への取組を自らの問題としてとらえ、自発的に行動を起こさせるようなそれぞれのレベルにあった場の提供や機会づくりを行います。

(3)プログラムの整備

 身近な問題を取り上げて環境活動へ関連づけを行い、環境と私たち社会のあり方について自ら考え、環境学習を行う者の主体的な取組につながるようなプログラムの整備を行います。

(4)連携・協働の取組

 多くの人が参加することで、様々な能力を発揮し、それぞれの活動について情報を発信、共有する場(連携・協働する場)を提供するとともに、各地域の環境保全活動などの事例紹介や環境に関する情報の一元化を行い、誰もが気軽に情報発信し、誰もが気軽にアクセスできるわかりやすい基盤整備を行います。

(5)普及啓発

 環境保全活動の実践を促進するための普及啓発のためのイベントを行います。また、表彰制度により県全体の環境活動が更に活発化することで、県民意識の向上をめざします。

6 進行管理と計画の見直し

 環境学習を推進するための評価指標を定め、毎年1回本行動計画に基づく施策の実施の状況を点検し、ホームページで公表します。また、上位計画、法律や国の施策、環境に関する課題や社会経済状況の変化等に対応し、必要に応じた計画の見直しを行います。

計画本文(ダウンロード)