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カキ樹上脱渋講習会の開催
更新日:2023年9月21日
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要約
普及指導課では、昨年度に設立されたJAあがつま果樹生産部会東吾妻町支部カキ部会において、脱渋技術の向上と販売促進を目的に、樹上脱渋講習会を開催しました。
1.ねらいと背景
吾妻地域におけるカキ栽培は、直売所等で脱渋柿や干し柿の需要が高く、生産者の所得向上品目のひとつとなっています。栽培技術の向上を図り一層の販売促進につなげるとともに、食味の良い脱渋技術である樹上脱渋の普及を図るため、講習会を開催しました。
2.取り組み成果
令和5年9月12日に、現地ほ場において講習会を開催しました。部会員7名が参加し、本年の気象経過や生育状況、樹上脱渋方法について実技を交えながら確認しました。樹上脱渋は、収穫後にアルコール等を使用して脱渋する方法と比べ、パリパリとした食感を活かせる方法です。脱渋方法はビニール袋に固形アルコールを入れ、果実ひとつ一つに被せていきますが、比較的簡単な作業であり、収穫後すぐに販売できるメリットもあります。本年は、園地によって凍霜害による着果量不足や夏季の高温による影響で若干小玉傾向が見られていますが、講習会では食味の良い樹上脱渋柿を生産するため、活発な意見交換が行われました。
3.今後の方向
吾妻地域の果樹栽培は、リンゴやブドウが経営の柱ですが、大きな労力を必要としないカキの導入を進めることで他品目との作業分散を図り、生産量を拡大させながら生産者の所得向上につながるよう、今後も各種講習会を開催していきます。
講習会の様子
樹上脱渋方法